那須は宗教聖地密集地帯か?黄金の巨大神像の隣にいる「那須みろく聖観世音菩薩」に参拝してみた

栃木県

那須町にそびえるトンデモ巨大神像の傍らにもう一つ珍妙な宗教施設が隣接しているので、ついでに訪問してみる事にした。

「那須みろく聖観世音菩薩」と呼ばれる高さ23メートルの純銅製の観音像が、那須町の田圃の合間に突っ立っている。これも当然宗教施設で、黄金の巨大神像とは違い「宗教法人みろく愛光会」という団体が運営している。

立派な観音像が何もない場所にぽかんと佇んでいるのでさぞかし奇妙な光景だが、隣の巨大神像があまりに存在感でかすぎなので、それを見てきた後では若干インパクトに欠ける印象はある。

よく見ると観音像の足元には巫女さんがちょうど礼拝の最中で、何か読経のような声が聞こえてくる。人々が静養のため、あるいはレジャーの為に訪れる避暑地の片隅で、浮ついたリア充的休日風景と隣合わせの場所に、全く違った世界が存在している。

施設はいたってシンプルである。観音像と受付棟以外に何もないのだ。お守りやお線香に加え、謎めいた御神水とやらも販売されている模様。隣の巨大神像でも御神水を飲んできたばかりなので、こちらは遠慮しておいた。

なんだか沖縄か台湾の建造物を想起させる赤い瓦屋根の平屋建て建築。受付棟の玄関には「大観音館」と書かれていた。祈祷中の巫女さんと参拝者と思しき家族が一組いる以外は人の姿はない。

全く謎めいた観音像だが、一応傍らには「由来記」と称した案内看板が立っている。読んでみたが由来というよりは宗教的な説明ばかりでさっぱり理解不能だった。

「人類救済の大仕組みを実現する大観音である。」なんか凄い事になってるな。

そして観音像建立にあたって寄付のあった信徒の名前が刻まれた銅板もある。新宗教建築の類でこうした名簿をちゃんと残しているのは珍しい気がする。2000年7月に設置されたとのことで、まだ歴史自体は浅い。

しかしみろく愛光会という宗教団体が郡山市にあるという以外にこの教団について詳しい情報はネット上にも全く見当たらないし、どんな教義で信者数はどのくらいといった事は不明。結局謎を残したまま参拝を終えた。

隣の「黄金の巨大神像」や幸福の科学とかもそうだが、那須になぜこれだけの宗教珍スポットが密集するのか不思議でしょうがないな。スピリチュアル(笑)的な何かを呼び寄せる特殊な磁場でもあるのかも知れん。

それはいいが人類救済の大観音へ至る唯一の道がこれ…未舗装のダートに深々と水たまりが出来ていて案の定通り抜けたら車が汚れてしまいますた。もう少し寄付金が貯まれば道の舗装くらいした方がいいと思いますがどうなんでしょう。

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