北海道室蘭市・隔絶された丘の上の団地「白鳥台」

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北海道室蘭市、日本有数のコンビナート地帯として川崎や四日市、北九州などと並ぶ道内きっての工業都市である。大きく突き出た半島の先に作られた中心市街地に続く巨大な白鳥大橋やその付近から眺める街の夜景は有名である。
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そんな室蘭市内でも工業都市として人口の受け皿となってきた団地が存在する。その名も白鳥台。昭和40年代に造成されたニュータウン団地である。しかし現在ではくたびれてしまい高齢者ばかりの福祉団地となっているというお馴染みのパターン。


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白鳥台地区の中心となる場所を訪れた。そこには白鳥台ショッピングセンター・ハックなる施設がある。コンピューターが乗っ取られそうなネーミングだが多分アナログ世代には関係なさそう。
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地区の人口が減り続けている事もあってか、ハックの中に入っていた唯一の食品スーパーが撤退、白鳥台は食品スーパー不毛地帯となり住民の死活問題になっていると報道されている。幸いにも2ヶ月後に別のスーパーが入居したそうだが。
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最盛期の昭和59(1984)年には1万3千人居た人口も、現在では8千人程度に減っているそうだ。千里ニュータウンに多摩ニュータウン、日本全国どこの団地もそうだが、室蘭白鳥台も北のオールドニュータウンとしての道を一直線に進んでいる訳なのだ。
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団地内の塀に描かれているのはキタキツネ。さすが北海道の団地は違う。この付近でも野生のキタキツネは普通に現れるそうだ。
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白鳥台地区は半島の先にある室蘭市旧市街とを結ぶ白鳥大橋を渡った先の山の上に造成された新興住宅地となっていて、約1キロ四方の広大な敷地を誇り、その内訳はだいたい市営住宅半数、戸建て住宅半数という構成になっている。
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我々が見物してきたのは、白鳥台ショッピングセンターに近い市営住宅群。大方築40年は過ぎているが、コンクリート打ちっぱなし的な外壁で見た目にはそれほど古臭さを感じさせない。3DKでも家賃は1万5千円程度と激安もいいところだ。
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空き家も目立つ団地の片隅、自転車置き場の脇に書かれた落書き「ケンカ上等」。誰に対して向けられた言葉なのだろうか知らぬが、これも北の貧民街の日常風景。
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いくら団地を見回しても目に付くのは公明党か共産党のポスターばかりである。日本中どこ行っても変わらないねこの風景。
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あまりお金を使うような娯楽が少ないからかも知れんが、地区に停められた車やバイクはやけに立派。BMWなんか新車で買ったらここの家賃何十年分になるんだろうな。
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白鳥台に建つ市営住宅には風呂なし物件も結構あるのだが、そうした住宅に住む高齢者向けに営業していた銭湯「千代の湯」も高騰する燃焼費の維持が出来ず廃業の危機を迎えている。
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白鳥台には複数の公衆浴場があったが他はみんな廃業して、現在千代の湯が唯一の公衆浴場となっているので潰れると大変。なので室蘭市が新浴場を整備する事になり、それまでの期間、補助金を受けながら暫定営業しているそうだ。団地内に掲げられた手書きの看板が味わい深い。実はこう見えてもちゃんとした天然温泉なのだ。
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相当くたびれたニュータウンで、食品スーパーや銭湯といった重要ライフラインがあっさり潰れたりするような場所なのにパチンコ屋だけは盛況というこの矛盾。多分この地区で最も景気の良い店なんだろうな。
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白鳥台から山を降りると目の前にはもくもくと煙をあげて稼働し続けるコンビナート地帯が広がる。地区への足はもっぱら自家用車かバスだ。一応最寄り駅としては室蘭本線の崎守駅というのがあるが、あまり使わなさそう。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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