廃墟と誰も居ない砂浜…鹿児島県最南端・寂れたリゾートアイランド「与論島」上陸記 

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たそがれの島、映画「めがね」ロケ地の宿

与論島

ひと気もない空港やら港、ガッカリ観光地的なヨロン駅などを後にして与論島を代表する集落、茶花地区へと車を走らせる。途中の道沿いには「ミコノス通り」というものがあり、与論島が姉妹提携しているギリシャのミコノス島を意識した真っ白なレリーフやオブジェが道路の法面や向かいの砂浜などに飾られている。

与論島

南の島独特の日差しの強さもあってかこれらの真っ白なオブジェの数々がさらに照り返しをきつくして目がチカチカしてきだした。確かに目の前の海は物凄く綺麗なんですけど沖縄の観光客のあまりの多さと比べて見てみるとこの閑散とした島は一体何なのだろうと目を疑う。いっその事沖縄県に編入して辺戸岬や奥集落の港あたりから高速船でも出せばもっと客が来るかも知れないけど、背に腹は変えられませんか。

与論島

そんなミコノス通りとやらに一軒目のホテルを発見。空港のオンボロっぷりともかぶるくすんだ白を基調とした看板には「与論島観光ホテル」とある。そして看板には鹿児島奄美沖縄航路を運営しているフェリー会社と同じマルエーのマークが。系列ホテルなんでしょうか。

与論島

そこそこ立派な体裁を留めたホテルの建物が目の前にそびえているのだが…どうも見ている限り営業している雰囲気ではない。調べてみたら案の定2009年3月末で廃業してしまい、その後放置プレイをかまされているみたいだ。ここが与論島最大級のホテルだったらしいが、現在では東京資本が進出運営しているプリシアリゾートとかいう小洒落た高級リゾートホテルが一人勝ちの状態になってるらしい。

与論島

フェリーの運航スケジュール上、どうしても島で一泊しなければならないので泊まる宿に色々悩んだのだが、結局「ヨロン島ビレッジ」という有名どころにした。そこそこ綺麗だし無難な選択肢ですね。なんでこのホテルを選んだかというと…映画「めがね」のロケ地になってる場所だからというミーハーな理由があってですね。

与論島

この宿に泊った後に家に帰って「めがね」のDVDを観たという順番まるっきり逆っぷりですが要するに30代後半くらいのくたびれた女子が何もない南の島に選んでやってきて、島の人達に癒されて帰っていくという「ほっこり系」ムービーだったというオチでした。つーか女子向けだったなこのネタ。DEEPでも何でもないし。

与論島

コテージ棟にほぼそのまんまの状態で残された映画「めがね」のセット。あの映画の通り、何も考えずにたそがれるだけにはうってつけの島かも知れない。本当に何もないし、街は寂れまくっているし、廃墟ホテルだらけだし。実際くたびれた女子がこの映画に感化されて一人旅でひょっこりこのホテルにやってくる事が多いらしい。そう言えば我々が泊まった日にも居たかもな。女の一人客。

与論島

映画に出演した犬もここで実際に飼われている。勝手に紐を取って散歩に連れていくのも自由だそうです。ゆるい。とても大人しい良い犬でした。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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