JR小山駅西口から北側に入った城山町一帯は何の変哲もない住宅地に紛れて怪しげな店が乱立するカオスゾーンである。住宅地の中にいきなりこういった変な雑居ビルが現れて、でかでかと巨大な「女性専用フリーダイヤル」の看板を掲げているのだ。その違和感に驚くほかない。
怪しい雑居ビルは「会員制倶楽部テレクラてれ魔くん」でした。なんちゅうネーミングやねん…しかし大手のリンリンハウスとかそういうのじゃないのね。
この店舗を皮切りに続々と夜のお仕事系な怪しい店舗が姿を現す。昼間はひっそり息を潜めているが、これが夜になるとどうなるんでしょうね。
さらには明らかにピンク系の健康エステ屋さんまで現れだす始末。小山市のソッチ系の条例がどうなってるんだかわからんが、駅前から続く住宅街に広範囲にこうした店が点在している。宇都宮ですら何ヶ所かに固まっていたものだが。
さらに路地を抜けてJRの跨線橋が走る県道264号に出てくると、そこからが小山の「大人のゆうえんち」本領発揮だ。2階建てのピンクゾーンが道路の向かい側に広がっている。
キタキター(笑)サロンギルガメッシュないと。飯島愛がTバックだった頃のアレですね。このビルだけでも何軒かの店に細かく分かれていて、競い合うようにDQN丸出しの看板を晒している。
このビルはサロン系が多いらしい。まさに大人の遊園地と呼ぶにふさわしいネオン看板の嵐。出来れば夜に再び訪れて見てみたかったな。
おまけにセクシービームまで放たれちゃったら太刀打ち出来ません。昼間は営業していないらしく静まり返っているが、店と同じくらい怪しげなワゴン車が止まっていて殺伐感極まる。
建物右側は微妙に違法建築臭さを感じさせる野性味のDIY感溢れる外観が魅力的です。右奥は業者の倉庫か何かか知らんが建材類が積まれていて雰囲気が独特である。
JR小山駅から歩いて10分くらいの場所にあるので、公共交通機関でも無理はなさそうだが、やはり車社会が前提なので駐車場は広めに取られている。
地理的な話をすると小山市は群馬栃木茨城の北関東三県のちょうど中間地点にある。車に乗って三県のDQNヤンキーが遊びに来るには程よい距離なのだ。あと埼玉も忘れちゃならんな。
ここだけかと思ったら道路の反対側にまでピンクビルが建っているぞ。向かいの店舗に負けじとこちらもド派手な看板を掲げていた。どうなってるんだ小山市は。
しかも西口だけでこの勢いなのに、東口も結構凄いらしい。時間の都合もあったので東口の探索はまた次の機会だ。
近くのパチンコ屋の前にも巨大招き猫がこちらを見下ろして客引きしていた。
今回西口駅前のわずかな部分しか見ていない訳だが随分香ばしい物件が転がっていた。小山は我々取材班の中では北関東DQNタウン栃木県編では上位に食い込む事必至の街だ。栃木最強と言われるブラジリアンタウンの実情を含めて今後もまだまだ探索を続けたいと思う。