佐賀市・佐嘉神社境内のバラック商店街「松原マーケット」

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佐賀市 佐賀

戦後のドサクサゾーンを抜けるとそこにそびえているのは財団法人鍋島報效会の歴史博物館「徴古館」。バラック市場とは雲泥の差の印象を受ける立派な建物だが、この市場の成立に関わる重要な施設である。

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徴古館の右手にある「佐賀企業組合」は市場の零細事業者による組合の建物。しかし商店の相次ぐ撤退で2014年3月末に組合を解散、建物も閉所してしまった。戦後の市場の歴史にもピリオドが打たれたのだ。

かつての「松原親和市場」の入口。アーケードだけが綺麗に残っているが既にオワコン状態なのは明らか。「残滓」という言葉がこれ以上似合う場所はないような、そんな感じ。

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そんな市場の入口角地には年季の入った肉まんじゅうの店「鶴の堂本舗」の店舗が。ここは未だに現役で頑張っておられるようですよ。

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殆どもぬけの殻と化した市場の中でも「鶴の堂本舗」だけは元気に営業中で、ひっきりなしに饅頭を買いに来る地元民の姿があった。愛されてるんだなあ。

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そばのベンチに腰掛けて買ったばかりの肉まんじゅうを食らう。大阪の551蓬莱の豚まんと比べても、一個一個は結構小ぶりである。

鶴の堂本舗の前から市場の中を見渡すとスカスカで市場の体裁も保てていない。あと10年早く来れればもう少し雰囲気が良かったかも知れないが…

市場の建物も殆ど取り壊されていて跡地は駐車場に。ほんの一部分だけ残された建物はかつての長屋店舗の最後の一欠片という格好か。古びたアーケードとその建物だけがぽつんと残る姿は滑稽である。

しかし、まだまだ現役の店舗は探せばあるもんですね。歯抜けだらけで周囲が駐車場になりながらも一軒だけ食料品店が開いていました。

それから向かいのタバコ屋もなんとか現役。角のタバコ屋というやつですな。どうやら食料品店と同じ経営者のようだ。何気なくこの地区の成り立ちについて店の爺さんに聞いてみたが、あんまり知らんと答えが帰ってきた。

隣にはシャッターを下ろしたままの「肉と魚の専門店 マートまつばら」。角のタバコ屋と棟続きになっているので取り壊しが出来ず放置されているようだ。

長年の時間の経過を感じさせる蔦まみれの店舗建物。手前の店なんか殆ど呑み込まれちゃってますね。凄い凄い。ここらのスナック街にあるのは殆どこういう建物ばかりです。

民芸風な店構えの居酒屋店舗。ここはまだ現役だろうか。こうして見ているとなかなか雰囲気の良さそうな居酒屋横丁だったようだ。

路地の両側に佇む蔦だらけの飲食店群。左のお宅、雪国で見かけるような急角度のトタン屋根がやたら個性的過ぎる。右のお宅は二階部分が枯蔦伸び放題でかなりの剛毛っぷり。

周囲のみすぼらしいバラック店舗とは180度趣きが違う重厚な洋風建築がズシーンと鎮座しているのだが、その構図がよく分かるアングル。佐嘉神社境内がある側から親和市場を見るとこうなる。奥に見えるのが徴古館である。

あまりに雑然とし過ぎた戦後のドサクサゾーンを見た後に佐嘉神社にもお参りしておきましょうね。全然世界が違ってまんがな。佐賀藩主鍋島家を祀る、佐賀県屈指の由緒正しき神社でございます。

佐嘉神社境内地の外側を流れる松原川。ちなみに佐嘉神社が佐賀ではなく「佐嘉」となっているのは江戸時代に佐嘉の字が使われていた名残りからだ。明治以降「佐賀」の表記に統一されている。

神社東側一帯もなんだかオンボロ具合の酷い商店の残骸が棟続きに並んでいるのである。たこ焼き屋に本屋に小料理屋にラーメン屋と仲良く並んでいるが小料理屋を除いて全部廃業していた。

佐嘉神社北側には映画館佐賀セントラルが入居していた「セントラル会館」のビルも残る。2006年に廃業してしまい建物自体空き店舗のまま放ったらかし状態になっていた。県庁所在地の街並みとしては随分寂れすぎな気がする。大丈夫か、佐賀県。

佐賀県
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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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