金沢・加賀藩主前田利家公を祀る「尾山神社」の真ん前に広がるバラック商店街を見に来た

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金沢・尾山神社の鳥居を挟んだ両脇に並ぶ謎のバラック家屋群。それは古びた飲食街のようだが、赤線地帯の名残りではないかと思わせる節もあって、実に興味をそそる。

バラック酒場の路地を抜けて手前の車道に出ると、そこは普通の健全な街並みに戻る。人通りが全くないが、一応この通りは「尾山神社前商店街」という、れっきとした商店街になっているらしい。

全然商店街らしくないと思っていた訳だが、バラック酒場の路地の表をよく見ると潰れた薬局が看板もそのままにしてあったり、確かに商店街の名残りのようなものがあるっちゃある。しかしシャッター通りなんですが。

一旦尾山神社の鳥居の前まで戻って、今度は反対側の路地を見に行く事にした。こっちも同様にボロ長屋に沿った商店街が形成されていた。散髪屋などが並んでいる。

表側を見ると地元では有名なスッポン堂の店舗を始め何軒も店が連なっている。スッポン堂…以前は加賀市に怪しい秘宝館チックな本店を構えていたはずだが(→詳細)、店を畳んで金沢市に本拠を移したらしい。

端から端まで眺めてみるとこちら側はまだ結構な数の店が現役で頑張っている。カメラ屋に中華料理屋に。

裏道に入ってみたが、こちら側の路地は随分建物が取り壊されたらしく、スッキリしてしまっていた。積もった雪の深さが半端ない。

神社側に立ち並ぶ長屋は散髪屋を含めた3軒分を残して取り壊されてしまった模様。

申し訳程度に残る古いスナック店舗に夜の街の面影を微かに感じさせる。風前の灯みたいなもんだが。

カメラ屋がある側の裏通りにはただ一軒だけポツンと残ったスナックの店舗が淋しげに孤立していた。これ単体で見るとかなり歪な建物だが、やっぱり周囲の店が潰れる度に取り壊されて今の歯抜け状態になったのだろうか。

孤軍奮闘中の「ラウンジ神田」の店舗。すげー間口が狭いぞ。こう見えても3階建てだったりするので侮れない。

表側にカメラ屋など店舗が連なる長屋の裏手がバッチリ見える。継ぎ接ぎトタン板の放つ哀愁は尋常ではない。きっと昔はこの前面にもスナック街のボロ長屋が建っていたように見られるが、ごっそり空き地となった場所がカメラ屋の駐車場になっている形だ。

そんな訳で尾山神社の神門とセットで是非見てもらいたいハイグレードな商店街バラック群。少し離れて見てみるとこれまた圧巻である。超オススメ。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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