はるか、ノスタルジィの街「小樽」を歩き回ってきました

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駅前から都通り商店街のアーケードを潜って、その先の日銀通りに出て少し歩くと今度はまた別のアーケード商店街がある。

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サンモール一番街と名前のついた、またしてもご立派なアーケード街である。有名観光地である寿司屋通りに近いのもあってか、都通りよりもこっちの方が雰囲気が心なしか明るい気がする。

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アーケード商店街の入口までやってくると、商店街よりもむしろ気になるのが隣に建っている年季の入ったレンガ造りのビル。オレンジ色の街灯に照らされていやがうえにレトロさが増している。まさしく小樽らしいノスタルジックな空間。旧向井呉服店支店倉庫 (1907年築)。

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そんなレンガビルの横っちょから「レンガ横丁」とベタな名前が書かれたアーチが掲げられている。どうやら飲み屋横丁らしい。

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それに導かれるように奥へ進んでいくとその先には掘っ立て小屋風味の平屋建ての酒場が密集する変な広場に出てきた。正式名称は「おたる屋台村レンガ横丁」。北海道の街にはこのようなスタイルの屋台村が多い気がする。

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それぞれ数坪ほどのマッチ箱サイズの店が十数店舗寄り集まっている。やはりここにも北海道らしくジンギスカンの店があったりなんかして、なまら旨そうな匂いが漂ってくる。

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2004年のオープン以来、中心市街地の活性化にと空洞化激しい商店街で奮闘している屋台村。妙に仮設気味な感じが気になったのだが、実は2005年に火災で丸焼けになってしまったらしく1ヶ月くらい休業していた時期があったんだとか。

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レンガ横丁の通りを抜けていくと結局サンモール一番街に出てきた。都通り以上に道幅も広く開放感が凄まじい商店街だが、やはり空き店舗が目立っている。

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小樽の中心地、サンモール一番街で使えるお得なポイントカード、その名も「オタルンカード」…何という安直なネーミングなのでしょう。サンモールだけじゃなくて市内各地の商店街やタクシーにまで幅広く利用出来る(→詳細)。これを持っていない小樽市民はモグリか。

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そんな商店街の中では地元小樽市民の女性の皆様が浴衣姿で踊りの練習に励んでいらっしゃいました。おたる潮まつりの開催時期が近づいていたのだ。「潮おどり唄」「おたる潮音頭」の2曲があり、それに合わせて踊りの行進が行われるらしい。これが踊れない小樽市民はモグリか。

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踊りの練習でにわかに賑やかさが増しているサンモール一番街だが、その傍らには痛々しい空洞化の現実が見える。2005年10月に閉店した「丸井今井小樽店」があった場所だ。なにせ創業115年の歴史があった百貨店だ。地元の衝撃は大きいはずだ。

そしてその跡地に作られた「おたるサンモール・ネオ」も業績不振でわずか3年少々で閉鎖。現在は地権者である紳士洋品店一軒のみが細々と営業しているだけらしい(→詳細

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商店街の脇、ビルの壁に貼りつけられたポスターと地元DQNの落書きに街の現実を突き付けられた気持ちにさせられる。赤旗ポスターにキリスト看板…よく見ると潮まつりのポスターもありましたね。

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酒屋の店先にトドの剥製。潰れた百貨店とか景気の悪いものばかり見せつけられたけどせめてもの験担ぎに、出世トドに街の行く末を祈る事にしましょう。どうでもいいけど「とどのつまり」の「トド」って、このトドじゃないだろ。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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