【岡崎市】廃れた昭和のホテルが連なるミステリー街道「新箱根」を走る【蒲郡市】

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新箱根こと「鉢地峠道」はさしずめ見捨てられた旧道といった雰囲気の場所だが、音羽蒲郡インターから蒲郡方面への抜け道が少ない為に意外に交通量が多く、車を停める度に気を遣う。廃墟探索もいいが事故には気をつけましょうね。

新箱根入口から3キロ近く走ると「ホテル東海錦」。ここも愛知県らしく城郭風味のデコレーションが施されていてオレンジを基調とした派手な色遣い。ここは現役ホテルでした。

そこから300メートル離れた所に「ホテル嵯峨」。がっちりしたコンクリート建造物だがこちらは廃墟化している。これで何軒目だ…

1階ガレージ、2階客室は他のホテルと全く同じ。ガレージのスペースは6つしかない。ここもコンクリートの黒ずみ方から廃業して相当年月がかさんでいるようで、後継の経営者は現れないのか。

ここまで来ると国道473号は完全なる峠道となっておりうっかり道を外れて山林に突っ込んでしまいそうな殺伐とした雰囲気となる。この場所でのラブホ選びはかなり上級者向けではなかろうか。街から離れてるし寂れるのも致し方無いのかと。

そんな新箱根のラブホ峠を登り切ると岡崎市と蒲郡市の境目となる「鉢地坂トンネル」を潜る事になる。このトンネルもちゃんとした二車線路ではなく大型車同士だとすれ違い不能なほど微妙な道幅となっている。

トンネルを越えてしばらく峠道を下ると最初に現れるのが「パブクラブ愛梨」と看板が掲げられた怪しげな店舗跡と自販機コーナーになる。なんでこんな町外れの峠にパブなんかあるのか不思議でしょうがないのだが、よくよく考えると新箱根自体がピンクな磁場に支配されているのだ。

怪しいパブクラブの隣にそびえるのはドライブインの残骸のような建物。やはりここも廃墟で、放置されてから相当長いようだ。

そして蒲郡市側もきっちりラブホテル街になっているという徹底ぶり…どれだけやねん…3軒程度、パブクラブの少し下のあたりに固まってます。

峠越えをしているうちに日が暮れてしまった訳だが、真っ暗なワインディングロードに浮かび上がるラブホテルの看板が異様過ぎて素晴らしい。そこは平成の世に残された怪奇スポットか。

「美容と健康の湯」の謳い文句が書かれた「ホテルオレンジ」。まあなんというか柑橘系。蒲郡と言えば蒲郡みかんも特産品ですからね。

脱力感を誘うフォントが特徴的な「ホテルスワン」の看板。ホテルの建物は脇道に入った奥の方にあるらしいが「人OK」ってなんだよ。人じゃない客もいるのか。

鉢地坂峠を越えた向こうの蒲郡は温泉あり竹島園地あり、昭和の行き遅れた観光地となっている。さぞかし昔は定番ドライブコースとして流行っていたのだろうが、蒲郡自体も廃れ気味な中で峠の上のラブホ街の経営も決して楽なものではないだろう。

ラブホ街道の締めは一際大きな建物の「ホテルシルクロード」。斜面の上に立っていて随分と目立つ。ここから1キロほど下ると音羽蒲郡有料道路の出口にほぼ並行し、蒲郡市街地に出る事ができる。

そういえば2012年11月末で音羽蒲郡有料道路が無料化されており、わざわざこの酷道を迂回して金をケチるドライバーも居なくなる訳で、この新箱根のラブホ街がそのうち廃墟100%となってしまわないか将来を案ずる我々取材班なのであった。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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