浅口市金光町・宗教法人「金光教」本部のある宗教都市を歩く 

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門前町商店街に金光教本部と大谷地区の地図が張り出されているので見てみましょう。里見川河畔に沿った谷あいの土地のうち金光教本部の敷地が東側、商店街が西側にくっきり分かれているのが解る。

門前町商店街のアーケードを抜けると里見川や駅のある方向に商店街が続いている。宗教門前町の街並みの古めかしさはそのまま金光教の歴史の重みを感じさせるようだ。

しかし結構潰れたままの店も目立っていて何とも侘しい気持ちにさせてくれる。ちなみに公表されている信者数では金光教の場合約43万人だそうで、天理教の190万人に比べるとやはり少ない。さすがに天理教の要塞のような施設を見た後だとやはり迫力不足は否めない。信心だけで商店街は復活できないのだろうか。

玩具屋や化粧品屋など並んでいる店も至極普通だが、既に商売を辞めてしまった店ばかり。

しかし寂れた商店街にも拘わらず「B級おもしろ川柳」とやらを開催しているあたり宗教都市ならではの謎のテンションを感じずにはいられない。駄洒落好きなワールドメイトの教祖に一句書かせたらどうなるだろうな。

商店街の中程には道路を跨いだ大きなスローガン看板があり目を引く。「お取次の素晴らしさを伝えよう」とある。教団内で重要な儀式を意味する金光教用語であると認識するがそれ以上はよくわかりません。

巨大なスローガン看板の足元にはこれまた古い佇まいの「金正館食堂」。店先にショーケースが置かれてはいるが廃墟のような店構えである。現役なのかこれ?!

だらーんと垂れ下がったテント屋根の内側をよく見ると暖簾が下がったままになってるんですね。やっぱり営業中なのか…結局気になりながらも素通りしてしまいましたが。

傍らの路地を進んだ突き当りには「神露酒造」の建物があり、宗教門前町の酒蔵として明治時代の創業当初から金光教のお神酒を製造しつつ参拝客に地酒を販売している。

里見川に近い商店街入口には三階建ての立派な建物を持つ呉服店。この造りから見ても戦前に建てられたものだろうか。

その呉服店から路地に入ると食堂や饅頭屋の他、また三階建ての旅館のような建物もそびえている。しかしどこを歩き回っても人通りがさっぱり無いんだよな。

この建物も元旅館なのか、金光教信徒の「控所」だったのかよく分からないが、ともかく全体的に街がレトロを通し越して戦前の街並みのようだ。

その一方で日用品や食料品を売る個人商店ばかりが並ぶ一画もあり、ここも3階建ての立派なコンクリート建築が残されている。恐らく金光教関係者の日常的な買い物に使われていそうな感じ。

さらに金光教のアニメDVDの広告までありますよ。まんが日本昔ばなしチックな感じですがタイトルは「続・金光さま とりつぎ物語」である。

そんな古き良き日本の宗教都市金光町にも幸福実現党ポスターが張り出されていた。軽く宗教戦争が勃発しているのでしょうか。飛ぶ鳥を落とす勢いの幸福の科学グループ。

しかしこのポスターがある建物もかなりのオンボロトタン建築で泣ける。そのうち幸福の科学の施設でも出来たりして。

今なお信仰心の厚さを感じさせる金光町の子供達。宗教都市はこの先も安泰のようです。しかし金光教という宗教団体は関西以西では割と有名だが東日本ではあまり知られていないように思える。新宗教一つ取っても日本は広いですね。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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