【宮崎市】南国宮崎で一番の歓楽街・西橘通り「ニシタチ」を歩く

宮崎県

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中央通りに入って少し歩いた所に路地裏横丁が口を開けているので入ってみる。その名も「人情横丁」ときましたか。提灯でライトアップされて明るい感じの横丁、入居している居酒屋もどこか若々しい印象。

昼間訪れた時はこんな感じ。ふらっと寄り道したくなりそうな路地ですね。

でもまあ全体的に小奇麗な感じにまとまっているのでちょっと物足りない気がしないでもない人情横丁。

しかしそんな場所に突如として現れる成人映画館の玄関口に興奮。あらー、不意打ちですねこれは。「ロマン入口」とだけ書かれた看板がそそる。ドアを開けた先にはロマンが待ってますよお父さん。

玄関口は横丁に逸れた所にひっそりある割にきっちり建物は裏側の通りに面している成人映画館「宮崎ロマン」。どうも宮崎県でただ一軒のポルノ専門館らしくその手の愛好家にとっては貴重なオアシスとなっている。

家族連れで賑わう夏祭りの最中の繁華街にはあられもない姿の女優達のポスターがこれでもかと貼られていた。いやあ健全な光景ですね。で、当然かのごとく成人映画館の中はモーホーさん達の社交場と化しているそうで。

人情横丁を出て再び一番街アーケードの正面の高松通りを跨いで南下すると、駐車場とバラック店舗がまばらに残る歯抜け土地が現れる。そこには年季入りまくりな外観の「ラーメン宝来」の店舗が。

一軒分の空き地を跨いで手前側には八百屋が一軒。昔は市場だったのかも知れないが歯抜けになった土地の跡に店だけが残って今では駐車場の中に八百屋がポツンとあるように見えるのだ。

それどころか駐車場の奥の方にもバラック店舗がずらりと残っているのが見える。あっち側は軒並み飲み屋横丁となっているらしい。4つくらいスナックの店舗がネオンを灯している。

すこぶるレトロな佇まいの「スナック鹿児島」。マスターの生まれ故郷だろうか。まあ隣の県なんで遠くはないのだが。

ここも暗くてよくわからないので昼間にもう一度見物。スナック鹿児島のとなりはスナック都城だ(笑)そんなにみんな出身地の名前を付けたがるものなのか。九州ならではの愛郷精神の現れなのかもな。

オンボロスナック街へのアプローチは駐車場からではなく西銀座通り側からどうぞ。正面のスナックも青線跡みたいな佇まいでたまらんのう。

だがこの場所にはまだまだ見所が残っている。バラック酒場横丁の最奥部に佇む醜悪な匂いを漂わせる共同便所だ。モルタル壁には積年の汚れとカビが堆積していて写真に見るだけでも匂いが漂ってきそうな勢いだ。

意を決して共同便所の中へ。やはり期待通りの汚さだ…小便器は壁に垂れ流すタイプで濃厚な悪臭が滞留している。ハエが異常発生していて便所の中は幾多ものハエが奏でる羽音のオーケストラ状態。ブーーンブブーーーーン。

共同便所の手前には空き地になった店舗建物の残骸らしきトイレの跡があった。和式便器とタイルだけそのまんま残ってますね。もはや遺跡レベル。

もう一度スナック街の外観を遠目に見てみる。ビルと空き地に囲まれた絶滅危惧種的存在だ。なお、この区画には以前「宮崎中央ショー劇場」なるストリップ劇場もあったのだがかなり前に廃業してしまい現在は跡形もない。

中央通りを南下して上野町方面に歩いて行くとだんだん街が如何わしくなってくる。上野町にソープ街があるので当然と言えば当然なのだが、その手前あたりからちょいちょいとピンサロなんぞが現れる。客引きのボーイ多すぎ。

中央通りの西側にある西銀座通りも狭い路地にスナックビルが密集していてなんとも艶かしい雰囲気の街並みだ。西銀座通りがあるのに銀座通り、東銀座通りというのがどうも無さそう。西銀座の西はニシタチの「西」か、もしくは昔の銀座を模した柳並木のある西橘通りを「銀座通り」扱いしているのか。

そんな西銀座通りには15分2000円と書かれた激安ピンサロの看板がデーンと立っている。まあなんともエロエロタウン全開な事。東京の西銀座にはこんなお店はありませんなあ。

で、夜の西銀座通りはというと飲んだくれオヤジとキャバ嬢、祭りにやってきた田舎ヤンキーが路上に車座になって酒盛りしてるわとカオス極まりない状況。風紀が乱れとる、どげんかせんないかん(笑)


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