北前船で栄えた日本海の港町…三国町・滝谷出村遊郭跡を歩く

福井県

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福井県 坂井市

その場に遊郭の名残りを留めるのは「思案橋」のみとなってしまった模様で今では鄙びた住宅街が連なるばかり。確かに300年くらい前はそうだったらしいが今ではさすがに面影がどこにあるかなんて分かりません。

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民家の庭先には赤線跡を思わせるモザイクタイルが…って、ちょっとこれは無理がありそうですかね。

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ただ道端にはこんな看板が置かれているのだ。三国町が設置した「三国詩歌文学館」の案内板である。それは三国の遊郭で名を残した遊女であり俳人でもある哥川を紹介したものだ。あまりに評判が高く三国湊を北国一の色里であると言わしめた人物らしい。

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案内板を見たところ三国の遊郭はこの滝谷出村と松ヶ下、上新町の三ヶ所があったようだ。そしてこの先にある永正寺は俳人・哥川の菩提寺だとか。

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その先も相変わらず鄙びた街並みが続く。この付近は廃墟と見紛うような家がちらほら見受けられる訳だが…

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古めかしい格子窓が見える二階部分の庇の下をよく見ると…電球のソケットだけが取り付けられた跡が残っていた。これは遊郭の名残りなのか否か…って、そろそろ苦しくなってきた。

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歯抜けになった空き地から古い家屋の横っ面が拝める。この辺の家々は築100年超でも何ら珍しいものではない。それでもどっしりと土地に立ち続けているのだから、偉い。

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あまり街並みに変わり映えもしなくなったので、この辺で道を折れて脇に入って行く事にする。

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角を曲がった辺りから今まで見かける事のなかったスナックの店舗が姿を現す。雪の吹きすさぶ中に佇むスナック「北国」。そのまんまやんけ。

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この路地に明治前期に建てられた芸者置屋をそのまま使った料理茶屋「魚志楼」というのがあるのだが、急に吹雪いてきたせいで迂闊にも素通りしてしまった。冬の北陸も情緒があっていいけど、街歩きには良し悪しである。

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「魚志楼」からさらに奥に入るとどんどん建物が粗末に変わっていくのが分かる。どうやら街並み的に面白くなるのはこれからのようだ。

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