終末的退廃感に満ち溢れた昭和の温泉施設!「ゴールデンランド木曽岬温泉」でひとっ風呂

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桑名郡 木曽岬温泉

あまりやる気の無さそうな番台のおじさんに入館料600円を払って一歩中に入るとこれ。恐ろしくだだっ広い休憩所が目の前に現れる。ちょっとした街の公民館レベルのものではない。昭和の一大娯楽ゾーンを今の時代に遺した超巨大宴会場のそれだ。ざっと見て500人から1000人くらいは収容できるのではなかろうか。しかし休憩しているお客さんは誰も居ません。空虚です。

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畳敷きのホール内、盗難防止のためか細長い座卓テーブル一つ一つに律儀に番号がでかでかと書かれているのが異様なんですが、120番台くらいまであるという事はテーブルもきっちりそれだけ数があるという事だろう。どれだけやねん。

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かつて木曽岬温泉へやってきた来客の胃袋を満たし続けていた食堂コーナーの成れの果て。シャッターを下ろしたまま既に営業している様子はない。もしかしたら土日のみ営業という事かも知れんが…シャッター越しにおでんやかつ丼、親子丼、きしめんにうどんといった大衆食堂ライクなお品書きが見える。

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そして巨大休憩所のど真ん中には多少華やかに飾られた舞台がドーンと鎮座している。ステージの手前には聞いたこともないようなローカル演歌歌手のポスターがずらり。どうやら土日にはここで演歌ショーが行われるそうで、よくよくステージ上の提灯を見ると「木曽岬温泉歌踊笑劇場」と書かれていました。歌謡ショーが「歌踊笑」になっちゃったのね。

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そして投げやり気味なテンションの「マツサージコーナ」と書かれたスペース。昔の人は小さな「ッ」を書かなかったり「ー」をすっ飛ばしたりしますが本当その通りの傾向が現れてますね。

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今どきなスーパー銭湯ならばこのようなコーナーはタイ式マッサージだったり韓国式あかすりだったりが入っているもんで脂ぎったオッサンが気持ち良さそうに寝そべっているのが相場なんですがここにも誰もおりません。

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…というかそれ以前にあんまりこんな古びた薄汚いベッドで寝転びたいだなんて思いもしませんけどね…一応これでも客は老人中心に居て、妙にアルコール類が充実した自販機コーナーの前あたりでたむろっていたり、あとは浴室に沢山居ました。

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肝心の大浴場なのだが、いきなり名古屋城がデデーンとそびえていたりジャリ風呂やジャリサウナなんてのも独特で、是非ビジュアルでお伝えしたかったけど客の爺さんが多すぎて老人憩の家ネイキッド状態になっていたので、写真は諦めた。代わりにトイレの中にでも入りましょう。

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案の定、トイレもあんまり充分にお手入れされていないようだ。スタッフは番台に座ってるおじさん1人だけなのだろうか。もはや建物の維持管理も最低限の範囲でしかやっていないように思える。この汚いトイレは埼玉の伝説的存在「百穴温泉」のそれを彷彿とさせるクオリティだ。

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洗面台も垢びっしりついててヤバイんですが、芳香剤は詰め替えパックをそのまま開けただけの状態で置いてました。どうやら詰め替えるのも面倒臭い程投げやり状態らしい。

桑名郡 木曽岬温泉

なんかアレな写真ばっかりだけど温泉はまあ確かに良かったですよ。建物も客層もおおよそくたびれていて好き嫌いが分かれそうだが、インパクトはある。以上、終末的退廃感に満ち溢れた昭和の温泉施設、木曽岬温泉でした。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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