基地の街・コザの激寂れアーケード街…沖縄市照屋「コザ銀天街」界隈を歩く 

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沖縄県 沖縄市

コザ十字路を中心とした一帯は戦後から米軍の進駐が始まり、たちまち街は米兵で埋め尽くされた。街は米軍の存在を中心に発展し、経済や雇用も彼らを中心にして動いていった。今でこそ寂れたままの銀天街界隈だが、かつてはあまたの米兵を相手にした特飲街に加えて沢山の商店が連なる一大繁華街だったのだ。

今度は銀天街を外れて、古い映画館の建物が残る一角を見に行く事にする。コザ十字路から国道330号を胡屋方面に少し戻った側にある。

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コザ十字路付近にも沢山の商店がほぼ開店休業状態で生き残っている。古い瀬戸物屋のガラス戸越しに何世代か前の古臭い電気ポットやその他日用品が見える。

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他には美容室なども現役で残っている。建物は概ね古いままの所が多い。沖縄独特のコンクリート建築が色褪せて、塗装が剥げ落ちている。

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国道沿いにコザ十字路から150メートル程歩くと見えてくるのがこのでかい映画館の建物。どこからどう見てもベタに映画館である。場違いな大きさと古びた外観は今でも迫力満点の存在感。

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その映画館の建物をよく見ると、国道に向いた側の壁には塗装が剥げ落ちながらも下半分だけが辛うじて文字が書かれているのが認識出来る。この映画館の名は「コザ琉映館」である。

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戦後発展した銀天街界隈には十字路オリオン座、コザセントラル劇場といった映画館が何軒も立ち並んでいた。コザ琉映館はその中でも1960年開館と後発の映画館にあたるが、それでも50年近くこの土地で映画を流し続けてきた。

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もはや廃墟と見間違えるかのごときコザ琉映館だが、どうやら沖縄市内で唯一の映画館らしい。最近では成人映画中心である。なお近所にあった島袋琉映館が2007年8月末で閉館してしまい、それ以来は「唯一現役」という事だそうだ。

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それで、こう見えても「現役」らしい映画館の玄関前に立つが、にわかにそうとは信じがたい。入口の扉も固く締め切られていてチケットの窓口もシャッターが降ろされている。もしかしてこっそり営業終了とかしていないか?

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玄関横には現在上映中と思しき映画のポスターが上下に2枚。いずれも昭和の臭いがプンプン漂う。マニアックな映画を狙って流しているようだ。

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にっかつロマンポルノ、崔洋一監督のかなり昔の作品ですね。時代を感じさせます。

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この外観のヤレ具合を見て一発で「こりゃもう廃墟になっちゃってるな」と激しく思い込んでしまっていたのだが、実際いつ潰れてもおかしくないし、既にそうなってるかも知れない。どうなんでしょう。事情をご存知の方タレコミ願います。

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この存在感溢れる怪しく古びた映画館の周りだけが、かつて黒人街と呼ばれていた照屋の街のダークサイドな一面を未だ色濃く残しているかのように見える。これは飲食店の成れの果てだろうか。

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周囲にも古臭いスナックやおでん屋などの店舗が散らばっている。昔はこの一帯にこうした店に混じって黒人相手に春をひさぐ女の姿があちらこちらにあったそうだ。

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今ではそのスナック街ですら客が来ず厳しい状況のようだ。空き店舗も割と目立っていた。街の歴史を知らずにふらりと訪れても、もはやただの寂れた下町にしか見えないだろう。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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