【追悼やなせたかし】「ごめん」とひたすら平謝りの街が高知にある訳だが、そこはアンパンマンの街でした 

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ごめん駅

後免町駅方向に歩いていくと今度は「後免町商店街」というこれまた寂れた商店街が現れる。廃屋も随分多いし、オワコン臭半端ないんですが…ここが「やなせたかしロード」と銘打って、アンパンマン系キャラの石像を多数祀っているとの事だ。

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なんとなく歩いていると「バイキンマン」とかが居たりする訳だ。どうでもいいですが、彼の兄弟が茨城の土浦にも居ますよね。あっちは「夜這いキンマン」だけどな。

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あ、バイキンマンの相棒のドキンちゃんもいましたよ。アンパンマンキャラは全部で8体いるだけらしい。もっと多いのかと思ったけどそうでもないのね。境港の水木しげるロードはもっと気合が入ってたけどな。

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まあ我々みたいな心が汚れた大人よりも、純真無垢な子供を連れてくるとホント喜びそうだよね。「あっ、しょくぱんまんだ!」とか言って。アンパンマン系キャラって子供の食い付き具合が他とは違うように思える。なんででしょう。汚れた大人の心では分かりません。

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後免町商店街に置かれているアンパンマン系キャラは主要なものしかないようだが、実際のアニメには1768体あってギネスブックにも「単独のアニメで世界一登場キャラが多い」として記録されている程だという。

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そんなに登場キャラが多いんなら1体くらい「ザンパンマン」とか「シャブおじさん」とかリアルな奴は居ないんですかね。前者は残飯を恵まれないホームレスに食べさせる正義のヒーローで、後者は省略(2人とも主に山谷や西成で活躍)

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シャッター街と化した寂しい商店街にひたすらキャラクターが鎮座している光景はある意味シュールでもある。メロンパンナちゃんはややマイナーですよね。

ごめん駅

寂れた商店街好きにはなかなかツボに嵌りそうな後免町商店街。郊外らしく中心が見事に寂れてしまっていた。高知の街中はそんな事なかったんだけどね。

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そうこうしているうちに、もう一つの「後免町駅」にたどり着く。ここにも「ごめんまちこさん」という直球ネーミングなやなせキャラが居る。

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後免町駅はやなせたかしの発案で「ありがとう駅」なる愛称が付けられていた。ごめんに対するありがとう。平和主義ですよねえ。「水に落ちた犬は打て」のミンジョク性丸出しなしまむら土下座主婦にも見習って頂きたいものだ。「ごめん」に対して土下座強要+写メ撮影後ネットに放流ですからね。全然無関係なネタで、ごめん。

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土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の後免町駅は高架ホームになっていて頭上を走る1両編成の車両を見ると、車体のデザインもやなせキャラになっている徹底ぶり。いやはや凄いですね。

ごめん駅

路面電車が着くのはこちら後免町駅の方だ。土佐くろしお鉄道の駅舎と至近距離にホームがある、レトロな車体の土佐電気鉄道。高知市内からだと片道450円掛かります。

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後免町駅は「ありがとう駅」という事になってるけど駅前の眼科医院はやっぱり平謝りである。事情が分からずこの看板だけ見ると、もはや完全にVOW物件にしか思えない件。

ごめん駅

ありがとう駅にもごめん駅と同様、アンパンマンベンチとやなせポエム石碑がありました。ちなみに「後免」の地名は土佐藩の野中兼山の計画で昔この一帯が新田開発された時に、開拓に携わった入植者を商業地に住ませ年貢や役務を免除した事から「諸役御免」の御免が転じてついた地名だそうで。

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南国市の市政50周年記念の時に作られた「ごめん生姜地蔵」の碑。やなせ氏90歳の時に製作したキャラですよ。94歳で大往生となったが、生涯現役でバイタリティ溢れる人物でしたね。

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そもそも「それいけ!アンパンマン」が売れるようになったのも70歳近くになってからだし、かなりの遅咲き人生だ。今の働き盛り世代も新小岩駅で飛び込んだりして枯れてる場合じゃないですよ。「何の為に生まれて 何をして生きるのか」子供アニメのテーマソングに哲学的なフレーズを入れたやなせ氏のセンスは深い。

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そんな訳でやなせたかし氏が幼少期を過ごしてきた南国市後免町で「ごめん」を連発してきた我々取材班。何を謝ったのかは定かではないがひとまず帰る事にする。皆様も高知にお出かけの際は「はりまや橋」にがっかりせずそのまま路面電車で後免町までお越し下さい。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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