これぞバブルの遺産!北海道に君臨していた巨大レジャーランド「旧北の京・芦別」と北海道大観音 

<4ページ目を読む

北海道大観音とタージマハル風インド大庭園

殆ど廃墟同然の佇まいとなった昭和のテーマパークのシンボルとして今も北国の空に融け合うかのような純白の北海道大観音がこの地に立ち続けている。旧「北の京・芦別」のもう一つの目玉があの大観音像の「胎内巡り」だ。

温泉施設と大観音とを結ぶ北海道唯一のモノレールとやらは1999年を最後に運行を止めてしまい軌道部分も全て撤去されてしまった。北海道大観音へは車でどうぞ。のこのこ入口までやってきた訳だが…

正面ゲートは既に無人となっており参拝客は大観音の足元にある本堂の横まで車を持って行けるようになっていた。もう人件費もとことん切り詰めておられるようです。

拝観料は大人500円子供300円、というのは変わっていない。とりあえず車は本堂の横まで持って行けばいいが、その前に見ておきたい景色がある。

それが北海道大観音の正面に整備された「タージマハル風インド大庭園」の成れの果てである。何ともバブリー過ぎる…北海道大観音完成時には地元ローカルCMでも大々的に放送されていた。

北海道大観音が完成したのはバブル絶頂期の1989年の事。前年から名称を「北の京・芦別」に改め大規模テーマパーク化していく訳であるが客足は途絶えモノレールも停止、出来てから20年ちょいしか経っていないのに、自慢のインド大庭園は廃墟化してまるで遺跡のような佇まいだ。

人の姿も消えた大庭園の片隅には実物大の大観音の左手が置かれている。日本全国見渡せば牛久大仏とかライバルがあちこちにいますからね。でも北海道では今なお唯一の巨大観音様である。

これから胎内巡りで登る事になる北海道大観音だが、高さは88メートル、26階建てという凄まじい規模の建造物である。これをエレベーターで一気に最上階まで上がって、順番に階段で下りながら観音像の数々を眺めていく事になる。

「高さ規模ともに世界一でございます」と誇らしげな解説もあるのだが同年に高さ120メートルの牛久大仏が建造されて1991年には仙台大観音も出来ているのでこの記録は一瞬だっただろう。しかも下から二番目が消されてるぞ。何が書かれてたんでしょうな。

タージマハル庭園をすっ飛ばして一気に車で本堂横の駐車場まで。え、こんな所から入るんですか…まあいいや。ちなみに冬季は建物が閉鎖されてしまい11月から4月下旬頃までは拝観自体出来なくなる。

本堂の中に入るとこんな感じになってました。拝観料500円をそばの受付にいるオバチャンに支払って下さい。スタッフはこのオバチャン一人しか居なかった。よっぽど維持費を切り詰めて営業しているようだ。

せめてもの売り上げの足しにしようという事かも知れんが謎のフリーマーケットコーナーが哀愁をそそる。近所の人が持ってきたような不要な家財道具や衣類、おもちゃ等が乱雑に売り物として置かれている。

目の前のエスカレーターを登って2階へ。やはりバブル期の建築物だけあって無駄にゴージャス感が漂っている。

なんだか中華テイストなエスカレーター上に飾られた朱色に黄金の龍をあしらったレリーフ。まさしくバブルの時代を彷彿とさせる作りの数々に早速圧倒されそうになる。

その先にも有り難そうな七福神の神々が鎮座している訳ですが、このへんはまだまだ軽いジャブのようなものなので…

イカツイ面構えの力士像が中央に鎮座する円形のホールの壁には北海道大観音建立奉納者名として個人の名前がひたすら連なる額縁の数々が掲げられている。

そして目の前にある2基のエレベーターに乗って一気に最上階まで行く流れになっているのだ。やはり同様に朱色と金の装飾が派手派手しい。バブル期の勢いを未だに感じさせてくれる「昭和の雅」の集大成とも言える光景をこれから目にする事になる。

>6ページ目を読む


The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.