【笛吹市】ぶどう畑から湧き出した歓楽温泉地「石和温泉」を歩く

山梨県

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石和温泉における歓楽街ゾーン「湯けむり通り」の恐らく中心あたりとなる交差点までやってきた。至近距離に「ホテルふじ」が建っている交差点である。

どうやらこの付近は夜になるとポン引き出没スポットになっているらしく実際に夜に車を走らせるとそれらしき婆さんが立っていたりする。遂にストリップ劇場も絶滅した石和温泉だが、未だ甲州最強のエロの牙城であるこの地ではまだまだしぶとく裏店舗が生き残っているようだ。

で、この交差点付近だけスナック街が湯けむり通りを外れて南側にもだらだら伸びている。日が昇っている間は何事もないただのスナック店舗なのだが…

すぐ南側にあるこちらもやはりフィリピンパブ。マニラという実に安直過ぎる店名。飲み放題5000円というのはさっき見かけた店と全く同じ価格設定。割と新しいめの派手な看板が目印。

セクシーガールズ・若い・可愛い・多数在籍だそうです。お父さん大喜びだね。

併せて店の横っちょに何故か英語で書かれた案内看板までもが。時代遅れと言われつつも平成の世に生き続ける温泉風俗は外国人が縁の下を支えているのだ。地方の温泉街にこそ存在するインターナショナル。

しかしなんぼなんでもこんなストレートな書き方する事はないだろ、こら。

石和にはフィリピンパブも多いけどやっぱり一番目立つのが「韓国居酒屋」の文字やハングルだったりする訳。んまあ、戸倉上山田温泉と思いっきりかぶりますわな。原色系の派手な色遣いの看板が多いです。

一体この地域だけで韓国人ホステスがどのくらい居るのかさっぱり見当もつかんが本当に多い。もはや山梨の新大久保である。

街中に溢れるハングルの数々。しかも何かと思ったら済州島ですか。昔は流刑地で朝鮮における最貧地域、第二次大戦直後には4・3事件があって大量に日本への密航者が出た済州島は在日社会とは切っても切り離せない関係。

もしかすると石和温泉の韓国人も済州島出身者が多いんでしょうかね…まあいまどき済州島と言えばラブランドですけどね。

済州島もあればスナックひまわりもありますよ。韓国ではひまわりをヘバラギと言います。「アリラン」並みにありきたりな韓国料理店の名前。

しかしこの国において北から南まで盛り場という盛り場には必ずコリアタウンがある法則は変わらず。大量の韓国料理店は石和温泉で働くアガシ達の胃袋を支えている。

石和温泉には温泉旅館ばかりではくそのへんのスナックの韓国人やフィリピーナと出来上がったらなだれ込む用のラブな感じのホテルもしっかりと建っている。エロの牙城だからこその需要と供給。ちなみに山梨最強のラブホ街も最寄りの中央道一宮御坂インター付近にごっそり固まっております。

日が暮れた後の湯けむり通りはこんな感じ。スナックのネオンと客引きが凄い。石和温泉がほぼ100%歓楽街温泉である事がよく分かるはずだ。

あと石和温泉にはメインストリートを外れた住宅地にソープ店舗もひっそり存在する。闇に沈んだ温泉街の外れに煌々と明かりを照らしている一軒の店舗は「トクヨク石和」のネオンサインを屋根上に掲げていた。

「トクヨク」=特浴(特殊浴場)の表現は山梨県の風俗店では店の看板などにも頻繁に使われている。

その近くには「テアトル石和」という地元密着型な映画館も地味に営業を続けている。何か変な期待をした方には残念ですがいたって普通の映画館です。ぶどう畑の中に昭和の文化が脈々と生き残っているのが石和温泉という土地なのだ。


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