決して安いとは思えない参拝料千円を受付に払うと、署名まで求められたりと随分細かいんですが、参拝者の署名が書かれたノートを見た限りでは1日に2~3人しか来ていない模様。
観光客やら別荘住まいの成金族が往来する街からさほど離れてもいないのに、ひと気のなさすぎな神社の鳥居を潜って境内に入る。受付に巫女さん風のお姉さんがいる他には誰もいない。普段からきっとこんな感じなんだろう。
境内には丁寧に参拝順路が書かれている看板があるが全然気にせず、ひとまず目に着いたものから順番に見ていく。天手力男命像の巨大っぷりがひたすら目立つが、境内はさほど広くはない。
まず入口左手には拝殿がある。東京糀谷の本部で見たものと似た神道風味の建築。信者ではないですがせっかくなのでお参りしておきましょう。
「神はすがる者を救う」の文字が右から左に刻まれた「二見岩」。独特の参拝方法があるらしく、信徒以外にも理解出来るよう細かく説明書きがなされている。さらに一人の参拝とカップルでの参拝で、また参拝方法が変わるらしい。
傍らには相撲の試合でもやるのか知らんが土俵まで用意されていた。
そして境内奥に鎮座する「黄金の巨大神像」を見る。スゲー。想像の斜め上をゆくスケールで迫る天手力男命像。天岩戸開きのポーズで参拝者を見下ろしている。
高さは25メートル程あるらしくビルの7~8階くらい。建造にいくら掛かったのだろうか知らんが宗教パワーならではのバブリーな像である。
那須別宮自体は1984年からこの場所にあったらしいが、この巨大神像は1994年になって作られたものだそうだ。さらに神命大神宮の設立は1976年に遡る。
その巨大神像の左手掌からはちょろちょろと有り難そうな水が滝のように流れ落ちている。神様の力が備わった(らしい)御神水である。長い柄杓で注いで飲んだりお金を浄めたり色々と出来る。
我々が居た時にちょうど信徒のお兄さんがやってきてご親切に御神水のご利益について説明してくれたのだが、飲んで良し、硬貨や紙幣を洗っても良し、という有り難い水だ。
しまいにはヒートアップして「これを飲んでガンが治った方もいます!ぜひ!お飲み下さい!!」だなんてダメ押しされてしまう始末。まだ幼さの残る若き信徒の目はひたすらピュアでした。嗚呼…
そんなに乗り気じゃなかったけどすぐそばでお兄さんが熱い眼差しで見ているので一通り試してみました。おめでたい気分になります。健康長寿でお金持ちでいたいもんですね。別荘暮らしとかどうでもいいけどさ。