広島県東部屈指の盛り場、福山市住吉・松浜・入船町「旧新町遊郭」を歩く

広島県東部の福山市は昔の遊郭を起源にする県内屈指の盛り場があると聞いた。福山市の住吉町、松浜町、入船町あたりがそうであると聞いて、ひとまず福山駅前のアーケード商店街を抜けた所まで来た。

立派なアーケード街なのに寂れまくりで残念な感じの本通船町商店街だが福山名物のバラの花を象ったアーケードの看板も錆びまくりでこれまた残念。国道2号はさすがに一桁国道の幹線道路だけあって交通量が非常に多い。

既にアーケードを出た所から怪しい空気が漂い始めている。角のカレーショップ象牙の軒先に置かれた大量の無料風俗雑誌に注目ですよ。地元福山のナイトライフ雑誌「アットイスト」である。隣には同じく福山ローカルの「レボリューション」。

どうやらこの先が福山の本領発揮らしい。これだけ大量に風俗情報雑誌がポスティングされているのだから客の需要はたいそう多いのだろう。しかも二誌もあるんだから。さっきまでの寂れた商店街は何だったのか、ちょっと頭が混乱してくる。

その隣にあるのは夜間保育所。ここで子供を預けて夜のご出勤をされているママが多数おられるのだろう。「家庭的保育」と書かれた看板が哀愁をそそる。夜も頑張るお母さん。

それはいいけどこの怪しさ満点の「夜の保育」の看板がそそられますな。人目に付きやすい国道2号沿いにあるので通りがかるだけで嫌でも気になる。

国道2号を渡った先に何が待ち受けているのか…早速渡ってみると古ぼけた「ビジネス旅館」が一軒ありました。連れ込み系の名残りでしょうか。

戦前には陸軍歩兵第41連隊が現在のばら公園付近にあり、軍人向けに置かれたのが今の住吉町と御船町辺りにあった「新町遊郭」だった。福山は戦時中に空襲で中心市街地が壊滅している為、その名残りは見られない。

戦後は旧遊郭地よりもやや外れた住吉町・松浜町一丁目・入船町二丁目付近が色街となり、松浜町三丁目あたりにある工場地帯の労働者向けに赤線地帯が隆盛していたそうだ。かなり寂れた佇まいだが雑居ビルにあるのはスナックばかり。

既に国道沿いからピンサロめいた店が立ち並んでいる訳ですが空き店舗も紛れていて何ともやさぐれた街並みである。

国道2号から脇道に入り住吉町へ。居酒屋などの飲食店舗と風俗店が混在している。昼間は静かだけど夜になると結構DQNだらけで凄い事になります。

ここにも一軒「美鈴旅館」という古い旅館の建物が残っている。棟続きにスナック兼店舗が角を曲がった先まで連なっているのが特徴的。

居酒屋で飲み過ぎて気分が悪くなったら「病院に行こう」と言い出すとここに連れてこられるオチですかね。モダンなファサードを持つ建物は赤線時代の名残りだろうか、ちょっと気になる。

周囲を見渡すとさっきの「病院」に似たようなファサードの建物が他にもあるっちゃある。これも一階部分が飲食店舗で二階部分が住居。そして相変わらず「テナント募集」のプレートが目立つ。

このへんも赤線の名残りでしょうか、長屋状に連なる二階建て飲食店舗兼住居がやたら多いんですが…店舗は空き店舗でなければ風俗店か居酒屋かスナックのいずれかだ。

表向きに営業しているピンク系店舗だけでもかなりの数にのぼるようだが福山といったら「裏」があるそうなんで…

この歓楽街のどこかに本サロも混じっているのだろうが具体的にどこがそうだというのは全く知らん。しかし「パツ屋」のキーワードで検索すると福山の話ばかりが出てくる。そういう場所だという事なのだ。

そんなイケない大人たちが跳梁跋扈する夜の街の中心に曰く有りげなポジションで鳥居が建っている「住吉神社」がある。バリケードで塞がれて中が駐車場になっている。さて、どこからお参りすればいいのかしら。

気になって神社の裏まで回ってみると隣がラブホテルだった。神聖なるはずの御神前が色情渦巻く大人の社交場という土地の因縁を感じずにはいられない。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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