【全てが謎】福山市地吹町の住宅地にあった「メリーゴーランド」とは何だったのか

広島県福山市、ここは広島県の一番東側にある備後地方の中心都市で、広島市よりもむしろ隣県の県庁所在地である岡山市の方が近い。一般的には中心市街地よりも南に15キロ離れた鞆の浦という名勝地の方がよく知られている。新幹線ではついつい素通りしてしまいそうな土地だが人口は46万人もいて結構でかい都市圏だ。

今回は福山市出身の読者の方からのタレコミで、住宅地のど真ん中に謎の店があるというので是非見て欲しいという話があった。我々取材班は福山駅から徒歩10分ちょいの地吹町というエリアにやってきた。タレコミ通りの場所を訪れたのだが、本当にただの住宅地でしかない。一体どうなってんだか…と不審に思い始めていたら、唐突に住宅地の中に看板が現れた。

年月の余りにすっかり色褪せて何が書かれているかさっぱり読めない看板だが確かに「いらっしゃいませ」だのと文字が見えるあたり、何かの店である事を示している。

そしてここが店の入口。なんと建物は平屋建てのごく普通の民家である。しかし玄関周りに飾りの照明が吊るされていたりと、よく分からない演出が控えめになされている。

この店の名前は「メリーゴーランド」。一体何をする店なのかパッと見では判断しかねる不思議な雰囲気がある。ひからびたオレンジ色の看板が哀愁を誘う。確かにここがタレコミに聞いていた店である。

案内看板通りに見るとこの普通の民家のような趣きの店内に駐車場があり、車でそのまま入る事が出来るようだ。だが場所がいかんせん解りづらい。幹線道路からかなり外れた住宅街の入り組んだ路地の奥にこの店がある。地元民でも店の存在をなかなか把握出来ないのではないだろうか。

しかし昼間訪れても全く普通の民家でしかありませんよ。どうすりゃいいんだよ。家人の自転車が置かれていたり、しかも奥の方を見ると洗濯物まで干されてるし。まったくもって所帯じみている。

そして軒下には不可思議な照明とハートマークのプレートが一列にぶら下がっている。ますます怪しい。

店の脇には捨てられたネオン看板が。何が書かれているかは塀に隠されていてよく見えない。夜になるとギラギラ怪しく輝いていたのだろうか。住宅地のど真ん中で。

ちなみに車で来た場合、ここが店の入口となる訳だが…こりゃ気付かんだろ。難易度高すぎである。周囲は純然たる住宅地で、メリーゴーランドの他にそういった関係の店は皆無。

色褪せた案内看板をよーく見ると「SOCIAL ROOM」の文字が。つまりレンタルルーム的なサービスが行われているのだろうかと察するのだが、ネット上の情報を調べるとれっきとした「パツ屋」で随分具体的な書き込みが見られる。中はどうなってるんだ。

駐車場となっている敷地の奥を眺めるとこのような看板があった。やっぱり「遊ぶところ」で間違いないようです。オールタイム3000円で飲み食い遊び放題、誠心サービスの料金システム。書いてある内容はキャバクラっぽいけどさ。

運転代行業者の広告も併せて張られているあたり、お酒の提供はアリな感じである。それにしてもこんな場所で夜のお仕事だなんて…異空間にも程がある。福山という街はどうなっているんだ。

ところで福山市は隠れた本サロ地帯として有名で隣の岡山県からも大勢の遊客が足を伸ばしてやってくる土地。国道2号沿いの住吉町や入舟町といった辺り(元赤線)にそういった店が密集している。ちなみに「パツ屋」でググると福山市ばかり出てくる。つまりそういう土地な訳だ。

<追記>「メリーゴーランド」の店舗は2014年中に廃業したらしく、店舗の看板が全て撤去されていたとの報告を受けました。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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