昭和全開の温泉施設「大名古屋温泉」が閉館するというのでひとっ風呂浴びてきた

2014年3月末、どうやら色々な意味で節目を迎える時期となった。4月から消費税が5%から8%に増えるという事は庶民の財布の紐ばかりか、古びた施設を経営する側にとっても店じまいを覚悟する出来事となったようで全国各地バタバタと店舗閉鎖の知らせが届いている。

名古屋市 八田

名古屋市西部、近鉄八田駅と伏屋駅の間、電車の車窓からも見えるレトロな佇まいの大型温泉施設「大名古屋温泉」も、この年度末に施設の閉館が決まった。ここには過去に一度も行った事が無かったが、3月30日が最終営業日だというのでわざわざ新幹線で東京からすっ飛んで最初で最後の入浴に来た訳だ。

名古屋市 名駅

あの有名な名古屋駅前の「大名古屋ビルヂング」も建て替え工事の為に解体されてしまった後、さらに名古屋の街からまた一つ「大名古屋」なるたいそうな名前を冠した施設が無くなる事になるのかと思うと、大名古屋温泉へ行かずには居られなかったのだ。

名古屋市 八田

元々名古屋市の西側から愛知県海部郡、三重県桑名郡といった辺りは地味に温泉郷で、昭和の時代から続いている古びた温泉施設が数多くある。先日訪問した「ゴールデンランド木曽岬温泉」やナガシマスパーランドがある長島温泉などもそうした施設の一つだが、大名古屋温泉は一応ながら名古屋市内(中川区横井)に所在している。

名古屋市 八田

大名古屋温泉へ公共交通機関を使って行く場合、最寄り駅は近鉄・JR・市営地下鉄八田駅、もしくは最寄りの市バス停留所から歩く事になる。しかし線路際から近いくせに駅からは遠いのね。素直にタクシー拾っておけばよかった。隣の近鉄伏屋駅の方が距離的には近いが、途中に庄内川を挟んでいるので大回りしなければならない。

名古屋市 八田

ようやく辿り着いたら古風な佇まいの温泉施設と高さ4メートルあるという石の門柱がお出迎え。金文字の「大名古屋温泉」のロゴが貼り付けられている。こういう所がすごく名古屋っぽくていい。

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さすがに営業終了目前ともあって駐車場はそこそこの来客の車で埋まっていた。自動車王国愛知県なので、駐車場スペースだけは無駄に広い。本来なら車で来るべき場所だが常連のご老人は地下鉄とバスを乗り継いで足繁く通っておられる方もおられるようで。帰りは市バスで帰ったけど、最寄りのバス停も結構遠いぞ。

名古屋市 八田

こちら大名古屋温泉、昭和47(1972)年開業で「日本唯一の高熱天然温泉」を自称している。開業当初から混じりっけなし、ほんまもんの温泉である。

名古屋市 八田

既に駐車場の敷地から昭和ムード満載で、大きな石灯籠や日本庭園風のしつらえが施されている。

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大名古屋温泉のエントランス。やはり大名古屋らしく鯱がトレードマークになっているのはお約束で、福助と招き猫を縁起物に置いているあたりが物凄く昭和的。

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入口左手に自動券売機がありここでチケットを購入する。入館料750円(夕方4時から550円)でタオルが別売りで200円。受付付近にいる従業員はみんな爺さん婆さんである。チケットはそのへんにいる従業員の婆さんに渡して「はいどうぞ」である。この辺の適当さも昭和テイストだ。

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それにしても気になるのが入口ガラス扉に掲げられた「お願い」欄の文章の一部、伝染性の後の数文字分が紙で塞がれている。やはり古い施設なので何らかの誤解に基づいた文言が刻まれているのかも知れないな。伝染性ほにゃらら。さてなんでしょう。

名古屋市 八田

館内にはやはり残念ながら閉館を伝える一文が…経営者からの最後のご挨拶も全部筆書きで済ませるあたりが古風で情緒を感じる。昭和47(1972)年4月からまる42年間営業を続けてきた。32年間放送された「笑っていいとも」より長く、つい先日釈放された袴田元死刑囚の拘束期間、48年間よりも短い。

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