崩れ去る炭鉱町の栄華・夕張本町「梅ヶ枝横丁」 (2)

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夕張本町商店街から東側の山手に並行する通りが「梅ヶ枝横丁」と呼ばれる場所で、かつては炭鉱労働者達の夜の盛り場として賑やかだった夕張一の歓楽街だ。
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しかし例に漏れずこの場所も廃墟同然の佇まいを残す寂しい通りになってしまっている。人通りも殆ど無いが、完全に廃墟ではなくちらほらと人が住んでいる家がある。そして盛り場らしくスナックの看板も見られる。


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商店街から夕張石切神社跡地へ登る急坂から梅ヶ枝横丁の南側に入ると立派なビルを持つカラオケ酒場が残っていた。看板もそのままになっているが、恐らくは商売を辞めてしまっているっぽい。
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辛うじて現役の店舗には店先に共通の「キネマ街道」と書かれた黄色い提灯型をしたライトの看板が付いている。未だに頑張っている店が有る事に驚いた。もはや廃墟しかないと思い込んでいただけに。
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梅ヶ枝横丁にあるボロい酒場の建物はその多くが昭和24(1949)年の大火の後に建て直されたものが残っている。ご存知「幸福の黄色いハンカチ」のロケシーンにも出てきた風景はほぼ残されている。建物全体が傾いてる気がする酒場の風情は夕張自体空襲にも遭っていないのに何故か戦後のドサクサ臭。
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この梅ヶ枝横丁も年単位で廃業する店が続出している。清寿司の廃業を知らせる張り紙の日付には平成二十三年(2011年)とあった。夕張の街の灯はどんどん消えゆこうとしているのだ。
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一方で目立つスナックの廃墟。これも昔の建物がそのまま放置されている。既に店の名前すら分からないスナックの玄関周りには雑草が生い茂っていた。
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建物の中に押し込められた玄関ドアの手前には蜘蛛の巣が幾重にも張り巡らされていた。コカコーラのロゴだけは今も昔も変わらない。
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スナックの大半がことごとく廃墟化している訳だが、中には玄関ドアが開きっぱなしになっている物件もあって危なっかしい。
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玄関口が開いたまま主を失ったスナック「薫」。中はきっと野良猫の住まいになっている事だろう。
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好奇心に任せて入口を覗くとこんな風になってました。人間が立ち入るには法的にも物理的にもレッドゾーンです。危険なのでやめましょう。
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そしてボロ長屋が連なる建物の間からは坂の下へ続く通路が隠れていた。急峻な谷あいに作られた街だけあって路地の行き来にも階段を使わなければならない。
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ちゃんと屋根付きになっている所が北国ならではといった所か。「幸福の黄色いハンカチ」で高倉健演じる島勇作が暴れて酔っぱらいを殴り殺していたシーンのロケ地だが、ここもほぼ当時そのままの姿で残っていた。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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