財政破綻の街「夕張」を歩く 夕張市南清水沢

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夕張市の街並みを北側から順に辿ってきた。谷あいに開けた夕張の街はあまりに広範囲で、日帰りでざっと見て回るには無理がある。清水沢からさらに手前に戻ってくると南清水沢駅がある。
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南清水沢は過疎化極まる夕張市内でも小中高校が一点に集まっていて、現在の夕張における教育機関の拠点とも言える場所になっている。人口減と財政難による統廃合の結果、小中は市立ゆうばり小学校と夕張中学校のそれぞれ一校に集約された。さらに高校も道立北海道夕張高校一校のみで、これらは全て南清水沢駅周辺にある。


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懐かしい匂いの漂う駅の待合室に入るも誰も客の姿はない。恐らく平日なら市内の学生の通学風景が見れるはずだと思うが高齢化著しい夕張にどれだけ子供の姿があるのだろうか。もっとも生徒の足は専らバス通学らしいが。
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南清水沢駅には時間帯限定ではあるがJR駅員の代わりに常駐している委託駅員がいるらしい。生憎時間帯が悪く窓口は閉まっていたが。ここから札幌まで片道1790円。
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石勝線の支線にあたる南清水沢駅からの発車時刻表。1日9本しかない。かつては人口10万以上の炭鉱都市だったものが今では完全に盲腸線扱いである。
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当たり前だが駅のホームは単線でしょぼい。あまつさえ草ボーボーであり廃駅の貫禄すらある。隣の清水沢駅のように旧三菱大夕張鉄道との分岐点で無駄に大きい駅舎を見た後だと拍子抜けするが、無人駅の夕張駅よりは常駐駅員がいるだけマシかも知れない。
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我々よそ者からしてみれば北海道と言えば地平線まで真っ直ぐ伸びる線路と農地のイメージだが山に囲まれた夕張に限っては事情が違う。札幌とかにあるような「条」と「丁目」で綺麗に区切られた住所表示も存在しない。
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鉄道はいくら待っても来ないがバスだけは結構行き来している。車体に「YOU」と書かれているのは夕鉄バスの車両。新さっぽろ駅行きのバスが割と頻繁に出ている。単純に夕張から札幌へ行くなら電車よりこれ。
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駅前には申し訳程度に商店が並んでいるが、とても栄えているとは言えない。夕張だもんしょうがないよね。
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南清水沢駅周辺には寂れた炭鉱住宅がアホ程残っている訳だが、まずは線路を跨いで東側に出てみる事にした。のっけから見た目がフレッシュそうでもないが「スーパーフレッシュ」という店名のスーパー店舗がある。
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食品スーパーに加えて焼き鳥とかも売っていたり色々やってそう。定休日だったのだろうか、店は開いていない。
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メロンブランデー入り秘伝の生たれが気になる「夕張屋ジンギスカン」を土産に買って帰りたかったがスーパー自体開いてないもの、どうしようもない。このスーパーの名物商品だそうです。
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それにしてもスーパーの横っちょの壁に貼りつけられたキリスト看板の怪しい事この上ない。炭鉱労働者に気性の荒い人が多いのは致し方ないとは言えそんなにフリンやカンインが多いんですかこの土地は。
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至る所に並ぶ炭鉱住宅の成れの果て。既にまるごと廃墟化した住宅棟も多くあちこち荒れ果てている。本当は夕張川の東側に広がる清水沢清陵町の炭鉱住宅群が高密度で素晴らしいのだが時間が足りず視察を断念。本当に残念だがまた次の機会だ。
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こんなに近代的な鉄筋コンクリートのマンションも軒並みガラ空きになっている訳だがもう少し上手に住宅計画を立てられなかったのか。そもそも都市計画がちゃんと出来てれば箱物乱造して自治体が破綻しなかったはずですが。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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