秘宝館の廃墟がそびえる街・鳥羽市「鳥羽二丁目」風待ち港の遊郭跡 (1)

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我々取材班は三重県鳥羽市を訪れた。近鉄特急で直結されているとは言え、大阪から2時間、名古屋からも1時間半掛かる場所である。一般的には伊勢志摩観光の玄関口として観光客が多く訪れる街。

一般観光客は鳥羽水族館やらパルケエスパーニャなどにうつつを抜かすのだろうが我々が鳥羽に来たのはそんな目的ではなかった。伊勢志摩と言えばもっぱら渡鹿野島ばかり目が行くのだが、鳥羽もまた江戸時代から風待ち港として栄えた街で当然ながら遊郭もあったのだ。

関西弁や名古屋弁が飛び交い観光客でごった返す鳥羽駅を降りたら海側でなく山側へ。こっちに鳥羽市の旧市街地が山肌にへばりつくように連なっている。

建て替えられたらしい駅前商店街は観光客向けの海産物店がサザエのつぼ焼きなんぞを焼きまくって通り掛かる人々の食欲を誘っているが我々はそれには目もくれず先を急ぐ。

さらに途中には伊勢名物の赤福餅の店舗もあるがこれもスルーである。他にも昭和テイストそのままで末期的な土産物屋がやる気なさそうに店を開けている。

そして観光客向けの真珠店が盛んに客引きしている姿を見かける上に旅館も何軒か固まって建っている。つくづく鳥羽は観光で栄えてきた街なのだなと実感する。観光向けゾーンはこの真珠店が連なった辺りで途切れ、その先が地元民向けの本町通り商店街となる。

すっかり寂れてしまった本町通りの入口には秘宝館業界ではあまりに有名な「鳥羽国際秘宝館」の建物が未だに残っている。長年鳥羽観光の裏名所として伊勢の元祖国際秘宝館とともに名を馳せていたが2000年に閉館している。

看板の文字は未だもくっきり残っていたのがちょっと嬉しかった。「愛の殿堂」ですよ、愛の殿堂。エログロ満載の「SF・未来館」の展示物の一部は閉館後に都築響一氏が買い取ってこれまで不定期に美術館等で展示している。

本町通りは一軒だけやたら異質な秘宝館の廃墟を除けばあとは普通の商店街のようだ。だらだら土産物屋や飲食店が奥まで続いているのだが人通りが皆無である。

相変わらず真珠店が多いのは真珠の養殖が盛んな鳥羽の特徴だが、一昔前の渡鹿野島とかに遊びに行ってたようなオッサン世代がアレに真珠を入れる云々といったヤバイ風習を連想してしまいそうになる。

本町通りのすぐ北側は間近に山が迫る。伊勢志摩の地形の影響で鳥羽の中心市街地も細長い入り江に沿った僅かな平地に家屋がひしめき合っている。妙性寺へ抜ける路地はかなりいい雰囲気。

この商店街の奥にある鳥羽二丁目あたりがかつて遊郭があった場所というのだが、現在でも鄙びた飲み屋街がずらずらと連なっているのだ。

どちらかと言うと商売辞めたっぽい店の方が多いように思える鳥羽二丁目の盛り場。前時代的なスナック街となっていて適度に胡散臭い。

狭い路地に釣り合わず結構でかい飲み屋の建物が残っているがこちらも廃墟っぽい。何だか寂しいね。

カラオケスナック「シークレット」は廃業して見るも無残な廃墟になっていた。まさしく店の内部もシークレット。

「安心して遊べる」そうです、志摩横丁。まだ僅かに盛り場の色香は残っているようだ。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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