軍都の盛り場か、戦後の名残か?!昭和ブルースな飲食街・御殿場市「新天地」を歩く 

静岡県

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御殿場市 御殿場駅前

グニャグニャ曲がった路地はどうやら一部は水路を跨いでいるようで、その水路の上に平然とスナックの店舗が建っているという戦後のドサクサ感も見事に見せておりました。しかし廃墟と化している物件も多く、空き地になっている箇所も目立つ。年々取り壊しが進んでいるのかも知れんな。

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部分的に水路にフェンスが設けられていないので、足を踏み外して突っ込む危険性もあり。泥酔時は気をつけましょう。

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あ、猫さんがいました。我々を見つけるなり、あくびしながら近づいてきました。フニャーオ。

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そして背中を地面になすりつけてゴロゴロゴロニャーゴ。きっと進駐軍を相手にしていたパンパンガールの生まれ変わりか何かだろう。その証拠に、瞳が青い。

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しかし関東近県にこれだけ「占領時代」の盛り場の佇まいが残っている場所があるとは…ちょっと驚きましたな。立川も朝霞も、あと未だに米軍基地がある福生や横須賀の街にも、ここまで趣深い風景が残っていない。

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で、これまたキョーレツな外観の建物が現れましたよ。1階部分はスナックが数軒、建物の外周を取り巻くようにあるが、2階部分を含めた建物の大きさに目が行く。ここが赤線地帯だった時は、さぞかし大店じゃありませんでしたか?

御殿場市 御殿場駅前

立派な瓦屋根の下にある屋号、何が書かれているか目を凝らして見るのだが、判読できない。辛うじて後ろの一文字に「夢」と書いてあるのが見える気がする。夢…夜の街らしい、意味深な一文字ですな…

御殿場市 御殿場駅前

ここいらのアールの描き方なんてモロに赤線地帯のそれである。ワクワクが止まりません。

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こういうモルタル塗りの壁に英語で何かうっすら書いているのが残っていないかチェックしてみるのだが、さすがにそれっぽいものは見当たらなかった。

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それ以外にも、まさしく戦後のカフェー建築を彷彿とさせる外観のスナック店舗が続々路地に出現するのである。軍都御殿場、恐るべし!

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おまけに何を意図しているのか分からない程にプリズン感を漂わせるかつての料亭の門。大層に作られた格子の内側には如何なる世界が広がっていたのか、現代を生きる我々には想像する以外に見える術がありません。

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