ジェンキンス氏がいる佐渡歴史伝説館に行くために佐渡島に渡ってきた

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最近連日のように軍事的挑発を続ける北朝鮮、相変わらず意味不明の独裁国家が日本の隣に居るという現実に溜息が止まらないばかりだが、あの拉致問題について小泉首相時代の平壌訪問から10年以上が経過し、人々の記憶からはやや遠ざかりつつあるようだ。

「佐渡島に行ってジェンキンス氏に会ってみたい」

…という唐突な衝動から、東京から佐渡島まで日帰りで旅行をしようと思い立った。

告白 (角川文庫)

チャールズ・ジェンキンス氏の経歴について端折って説明するが、1965年に在韓米軍所属時に軍事境界線を抜けだして北朝鮮側に脱走して以来あれこれしてから現地で結婚した北朝鮮の拉致被害者、曽我ひとみ氏と2人の娘と共に日本にやってきた退役軍人だ。

日本に来た時、在日米軍座間キャンプに出頭し脱走兵として軍法会議に掛けられ1ヶ月足らずの禁錮刑と不名誉除隊を受けた。釈放後、日本の永住許可を得た上で曽我ひとみ氏や娘と共に佐渡島で暮らしている。

佐渡汽船おけさ丸

東京から新潟までは上越新幹線があり片道2時間で行ける。車でも関越道というものがあるから早朝出発深夜帰宅を覚悟すれば東京出発でも日帰り佐渡島旅行が無理ではない。インフラ整備の充実度に限ってはつくづく新潟が生んだ田中角栄先生の政治力の凄さを思い知らされる。

佐渡島へは新潟港から佐渡汽船のフェリーか高速船(ジェットフォイル)で向かう事になる。フェリーだと片道2時間以上かかるので日帰りを考えている場合は高速船しか選択肢はない。この場合所要時間は片道1時間で済む。佐渡島の両津港に到着したら港の近くのレンタカー屋で車を借りて速攻で旧真野町にある佐渡歴史伝説館へ向かおう。両津港から佐渡歴史伝説館までは片道約20キロ、30分程度。

佐渡歴史伝説館

という訳でやってきました「佐渡歴史伝説館」。佐渡島の歴史、文化の数々を等身大ロボット人形のジオラマなんぞで再現している本格的な施設なのである。どんな内容だったかは…あまり思い出せない。とにかくジェンキンス氏に会いたい一心だったので他の事は頭に入ってない。佐渡金山で栄えた歴史もあるが、何の因果か流刑の地でもあったこの佐渡島でジェンキンス氏はどのような余生を送っているのか、一目見ておきたかったのだ。

佐渡歴史伝説館

実は入口の係員に「売店に行きたい」と一言言っておけば佐渡歴史伝説館の入場券を買わずしてジェンキンス氏のいる売店まで立ち入る事が出来てしまう。でもそれじゃ身も蓋も無いのでちゃんと入場券を買って展示も見ておきましょうね。池が張り巡らされた建物の外周を回っていく。

ジェンキンス氏仕事中

売店に入ると…作業中のジェンキンス氏の姿が見えた。こんなにあっさりと遭遇してしまって何のオチもないのだが…何をしているのかよく見ると佐渡銘菓「太鼓番せんべい」の箱詰め作業である。何もジェンキンス氏だからと言って寿司の板前をやっている訳ではなかった。年齢は70歳ちょいだが、北朝鮮での過酷な生活が災いしてかどうしても実年齢より老け込んで見える。

チャールズ・ジェンキンス氏

ジェンキンス氏ご近影。拉致問題報道が盛んな頃のテレビ放送で見かけた時よりも随分歳を重ねてしまっていたが、左腕のタトゥーといい本人に違いない。記念撮影には快く応じてくれるが、日本語もあんまり話せないし、観光客にうんざりしていて嫌々な感じがしなくもないのが本音か。2011年夏の時点のものなので、今はもう少し状況が違っているかも知れない。

客寄せジェンキンス

チャールズ・ジェンキンス氏は2006年から佐渡歴史伝説館の職員として働いている。それ以来、施設にやってくる観光客と記念撮影しつつ「太鼓番せんべい」の箱詰め作業などを行なっている。こんなポスターまであって、完全に客寄せパンダ状態になっているのだが、静かな余生と言ってもいいのかしら。当初はマスコミ報道も盛んだったが最近ではあんまり言わなくなったのも確かである。

太鼓番せんべいの山

土産物売場に山積みにされている「太鼓番せんべい」の箱。多分この中の数%がジェンキンス氏が丹精込めて箱詰めしたものであろう。ちなみにジェンキンス氏、ご高齢なためか作業スピードは他の従業員の3分の1くらいでした。妻の曽我ひとみ氏も娘さんも佐渡島内で仕事されているようだが、一市民として生活されているだけなのでそっとしておこう。

江頭2:50

結構色んな著名人が佐渡歴史伝説館に遊びに来てジェンキンス氏に会っている。ルー大柴、江頭2:50、さかなクン…人選が少しマニアックじゃありませんこと?

曽我ひとみさん拉致現場

真野町某所にある曽我ひとみ氏拉致現場、当時はひとみ氏本人と母のミヨシ氏が同時に拉致されたのだが、ミヨシ氏は今も消息不明。何の変哲も無い住宅が点在するだけの集落な訳だが、あまりに大きすぎる運命の悪戯は全てここから始まったのだ。一家は日朝両国の政治に翻弄されながらも佐渡島で平穏に暮らす日々に戻れたが、日本海を挟んだ向こうの独裁国家は今も秘密のベールに包まれたまま、周辺諸国に軍事的挑発を繰り返している。

佐渡歴史伝説館

営業時間 08:00~17:00(11月16日から翌2月末までは8:30~16:30) 無休
新潟県佐渡市真野655

新潟県佐渡市真野655



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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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