「コリンザ」は沖縄版ピエリ守山か!買い物できないショッピングモールが沖縄にもありました

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

「買い物できないショッピングモール」「生ける廃墟」と散々酷評されそのガラガラっぷりに日本中が震撼した滋賀県守山市のショッピングモール「ピエリ守山」の存在はまだ記憶に新しい。あそこ、まだ閉鎖せずに頑張っているらしくてとても信じられない状況なんですが、所変わって南国沖縄でもそんなガラガラ状態のショッピングモールがあったのを思い出した。

沖縄市 コリンザ

それが沖縄市にある「コリンザ」なる施設。沖縄市(コザ)の中心市街地、中央パークアベニューの端に立地しているのだが、その立派な外観とは裏腹に中身はすっかりもぬけの殻というのだ。コザの中心市街地は以前から衰退が激しかったのだが、そんな折に商業振興策の一環として沖縄市が出資する第三セクターによって1997年11月に総工費約26億円を掛けて開設されたそうだ。

沖縄市 コリンザ

以前はスーパーや100均ショップやら家電量販店とかが入れ替わり立ち代わり入居していたのだが、現在はほぼ撤退済み。商業施設らしいものと言えば、入口付近に宝くじ売り場とかが僅かに残るのみである。こりゃ寂しいっすね…

沖縄市 コリンザ

コリンザというのも「コザに凛として建つ」というのがネーミングの由来らしい。コザリンにならなかったのは、同じ第三セクターで経営難に陥っているという那覇にある「とまりん」のパクリにならないように遠慮したのか知らんが「コザ」の間に「リン」と鈴のマークが挟まっていてどこか間抜けっぽい響きだ。

沖縄市 コリンザ

目の前には中心市街地循環バスのバス停もあるんですが客の出入りがさっぱりございません。まったく第三セクターのダメダメ具合は大阪でも沖縄でも変わらんものだなあと呆れてしまっておりますが、言わばコリンザは沖縄版「ピエリ守山」の様相を呈している。早速中に入ってみますかね。

沖縄市 コリンザ

気になる「コリンザ」の中に入ると、見ての通りガラガラである。建物中央が吹き抜けの広場になっているものの、周囲を見回してもショッピングモールらしき商業店舗は全く存在しない。ピエリ守山のようにインフォメーションの受付にお姉さんが座っている訳でもない。買い物客は皆無である。

沖縄市 コリンザ

吹き抜け部分のスペースに休憩用のテーブルと椅子が並べられているだけ。ただ、1階部分にはテナントの穴埋めに人材派遣会社のコールセンターが設置されていて、地元の雇用を僅かに確保している模様。どうもこのコールセンター、携帯会社ウィルコムのカスタマーサポート業務をやっているらしい。賃金相場も安く県の誘致も積極的な沖縄にコールセンターを持っている会社って案外多いのね。時折休憩をしている人の姿もあるが、これは買い物客ではなく後述する3階にある公共施設の利用者だ。

沖縄市 コリンザ

1997年のオープン以来、食品スーパーは経営者が二転三転した後、僅か2年少しで撤退、2001年にはベスト電器が入居するも、これも2008年に撤退、人材派遣会社のトランスコスモスが2009年に入居してコールセンターを開設して今に至るといった感じか。ピエリ守山みたいに休日イベントのじゃんけん大会はやっていないようです。

沖縄市 コリンザ

コリンザの建物は地上5階建てで4階から屋上までがパーキングエリアになっている。中心市街地と言えども駐車場のキャパシティが悪い訳でもないし目の前には幹線道路の県道85号(やまなか通り)が走っていて車でのアクセスも決して悪くはない。なのに何故ここまで廃れたのか…第三セクターだというのがどうも引っかかるよね。

沖縄市 コリンザ

コールセンター以外何もないコリンザ1階の広場には、ビニール傘、どなたかの忘れ物か知りませんがひっそり掛けられておりました。っていうかコリンザ自体が巨大な忘れ物にされているぞ。

沖縄市 コリンザ

エスカレーターで2階に上がっても状況は変わらず。これだけのハコを有効活用するならパチンコ屋にするか米軍相手のアミューズメントビルなんぞにするか、そういう方向性しか思い浮かばない。しかしこれがもう一つ上の3階に上がるとまた雰囲気ががらりと変わる。

沖縄市 コリンザ

さっぱり意味なし施設になった感があるコリンザだが、時折人の出入りがみられるのが3階にあるこの公共施設。何だと思ったら「公共職業安定所」である。ハローワークプラザ沖縄。職安が入居するビル自体がもぬけの殻で仕事が無い状態というのは何の皮肉なのか笑えるのだが、コリンザで最も流行っていたのはこの職業安定所でした。

沖縄市 コリンザ

他にも、沖縄市が運営する市民小劇場「あしびなー」なる施設もこの3階にある。さすが第三セクターだけあって公共施設で穴埋めという手段は手早く済ませていたようだ。まあ、唯一コリンザ内で辛うじて生きているのが3階だけという事になる。

沖縄市 コリンザ

ろくに観光客も来なさそうな商業施設なのに「沖縄市観光物産センター」という物産店舗が入居しているというこれまたお間抜けな光景が。館内で買い物できる店と言えばここくらいか。あとは自販機で飲み物を買うくらいしか出来なさそうだ。

沖縄市 コリンザ

その他、「中高年のためのパソコン教室」の看板を掲げるNPO法人とやらがあったりする程度。これ以上見るものもないので帰りますかね。なお、コリンザを運営していた第三セクター「沖縄市アメニティプラン」は2010年9月に39億5700万円もの負債を抱えて経営破綻している。

今では北谷あたりの方が発展しまくっていて、全体的にコザの寂れっぷりが酷いんですが、シャッター街と化している中央パークアベニューも併せて見ると、かなりこの界隈が危機的状況になっているのが分かる気がする。


The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
タグクラウドから記事を探す
スポンサーリンク
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

スポンサーリンク
トップへ戻る