廃墟商店街と赤壁合元寺裏手のスナック街…福沢諭吉の故郷「大分県中津市」の街並み 

大分県

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中津市 中津駅前

留守居町にある福沢諭吉旧居を見物した後、再び中津駅方面に戻る。途中で赤壁で有名な合元寺の前を通るが、合元寺の赤壁と言ったらそりゃまたオカルト方面に話題が傾きそうなので突っ込んで話さないが歴史ある城下町なので色々あったみたいですね昔は。

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合元寺付近一帯は見ての通りの寺町である。整然と寺が立ち並んでいる風景とは裏腹に、この辺りにも乙な飲食店街が広がっているのでついてに見て回る事にする。

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合元寺の横から中津駅方面に伸びる道すがらも商店街のようだが、よく見るとスナックや居酒屋が多くていかにも夜の街的な雰囲気が強い。寺町の隣が色街になりがちなのも、いくら壁を白く塗り直しても血で赤く染まってしまうので、いっその事赤く塗りつぶした合元寺の壁のように、何か因縁めいたものを感じさせる。

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そんな色街らしき標語看板が橋の上に立てかけられていて土地の因縁の片鱗を垣間見る。

「暴力を なくして 住みよい 諭吉の里」

しかし世の中は残酷なもので諭吉の顔が描かれた紙切れを巡ってお互い騙し合い殴り合い血を流し合ったりしている残念な人々が存在するのである。もし福沢諭吉が今の世を生きていたなら、一万円札を見て「勝手に俺の顔を使うな」と怒っていたのではないだろうか。

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でかい看板に遮られて見えづらくなっている、橋の下を流れる小川。まあ、案の定川というよりドブである。ここが合元寺などの寺町と色街とを隔てる壁になっているのか。

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そしてもう片側は橋の上に建物ががっちり据え付けられているという状況。これも土地の有効活用です。 諭吉の里の盛り場もなかなかのものですな。

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そんなドブ川べりのスナックビル「天神会館」。やっぱりこれは福岡の天神を意識してるんでしょうかね。今夜も飲んで歌って楽しく。だけどテナント募集の張り紙が痛々しいぞ。

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天神会館ビルの壁に連なる看板群。「スナック幼稚園」とかカオス過ぎるネーミングで大分県民のセンスの高さを伺わせてくれます。

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合元寺の裏を流れる小川に沿って狭い路地に狭小建築のスナック長屋が連なる濃厚な一画が広がっている。これはなかなか香ばしいですね。当然ここに入らない訳には行くまい。

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合元寺裏のハーモニカスナック長屋は2つの路地に分かれていて途中で1つに合流する。規模的には渋谷のんべい横丁くらいのものか。路地は狭いが辛うじて車が通行できるだけの道幅はある。

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もう片方の路地はスナックだけに限らず中華料理屋やお好み焼き屋もあったりして夜はそれなりにいい雰囲気出てそうな感じです。ところで中津名物の唐揚げはどこで食えるんでしょうかね。

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しかも建物を見るとかなりオンボロっぷりが際立っている。この小料理屋のとこなんか、2階部分のバルコニーの手すりがぶっ壊れてるし、窓ガラスも割れている。よく見りゃ廃墟ってますな…

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建物の造りを見た限りでは、時期的には昭和30年代くらいに出来たっぽい感じがする古い飲食店街だ。だが店舗として使われているのはそのうち半数程度だろうか。

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「十八才未満の方は立入りお断り致します 中津料飲組合」…と書かれた古い札も下がっている。赤線地帯だったかどうか、雰囲気的には限りなくそれっぽいのだが実際どうだったのだろう。

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福沢諭吉の故郷「大分県中津市」の街並み


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