東京スカイツリーに便乗しまくり!標高634メートル「弥彦山」に登ってツリーパフェを食らう 

新潟県

ひょんな理由で新潟にやってきた我々、新潟という土地は先祖が新潟出身者だという人(関東ではやたら多い)が里帰りに行く以外、よその人間が観光目当てで行くような動機もあんまり見当たらなかったりする。せっかく新潟出身の田中角栄先生の力で関越道や上越新幹線もあってインフラがすこぶる整っているのにね。

弥彦村 弥彦山

そんな新潟県の弥彦山あたりに行くと時間軸がズレて面白い事になっているという話を小耳に挟んで、一体どうなってるのか気になって立ち寄る事にした。弥彦山は関西で言う所の生駒山、関東で言う所の筑波山のようなやや行き遅れた雰囲気のある観光登山の名所で、麓にある越後国一宮・弥彦神社や弥彦温泉なども有名。そして山頂まで続くロープウェイがある。

弥彦村 弥彦山

いざ弥彦にやってきてみると、まさしく「地元民が子供の時に親に連れられて行った思い出の場所」的雰囲気に満ちている。麓には温泉ホテルや土産物屋も軒を連ねていて、まさに風情は昭和の観光地。ちなみに住所で言うと新潟県西蒲原郡弥彦村。上越新幹線燕三条駅からローカル線のJR弥彦線に乗って行ける。新潟市街地からは車で40キロ、片道1時間程度掛かる。

弥彦村 弥彦山

弥彦と言えば何はともあれ越後国一宮、弥彦神社の存在が第一である。今流行りのパワースポット(笑)として絶賛観光アピール中なこの弥彦神社への参詣鉄道路線として大正時代に私鉄の越後鉄道(現存せず)により弥彦線が開通し、多くの参拝客で賑わう傍ら、周辺の弥彦山や温泉街などが合わせて観光名所になっている。

弥彦村 弥彦山

神社境内には鹿や日本固有種の鶏が飼育されていてリア充カップルやお子様連れのご家族も動物ふれあいコーナーと勘違いしてキャッキャウフフ状態な訳であるが、神社参拝だけで終わると何のオチもないのでそろそろ本題に突入する。

弥彦村 弥彦山

まず弥彦山ロープウェイに乗って山頂に行きましょうかねという事で駐車場に車を置いてロープウェイ乗り場への送迎バスを待つのだがのっけからこんな看板が。「弥彦山は標高634メートルです」の説明とともに東京スカイツリーの絵が描かれているではないか。奇しくもスカイツリーと同じ634メートルである事をしきりにアピールしている。

弥彦村 弥彦山

しかもなんだこの「ツリーパフェ」なる便乗商品は(笑)スカイツリーの標高634メートルに合わせて、価格も堂々の634円!悪ノリし過ぎな気がしなくもない弥彦山に俄然テンションが上がる。ロープウェイに乗って山頂の展望食堂まで行かないとツリーパフェは食べられないのだ。こりゃ行くしかねえ。

弥彦村 弥彦山

駐車場からロープウェイ乗り場までは歩けない事もないがちょっと距離があり、足腰の弱い老人向けか何か知らんが頻繁に送迎バスが往復しているのでそれを利用すると良い。名称は「弥彦山ロープウェイ」だが看板は英語で「YAHIKO KANKO ROPE-WAY」になってる。駅舎や看板のフォントもどこかしら古臭い。いいね。

弥彦村 弥彦山

往復の乗車料金1300円を支払い改札を潜って乗り場へ向かうと、対になった2台のゴンドラのうち1台が来客を待っていた。弥彦山の地名にあやかって「うみひこ」「やまひこ」と名付けられている。弥彦山ロープウェイを経営している弥彦観光索道株式会社は上野でもおなじみのあの聚楽グループである。

弥彦村 弥彦山

駅名表示板もこれまたレトロな事よ。出発を前に客に紛れてガイド役の女性従業員も乗り込んできた。おお、マジで昭和丸出しだなここ。それもそのはず、弥彦山ロープウェイは昭和33(1958)年開業で、その当時から大きなリニューアルもされていないのだ。

弥彦村 弥彦山

弥彦山麓駅を出たロープウェイは全長約1キロの道程を経て標高634メートルの弥彦山頂に向かう。標高が上がるにつれ眼下に広がるのは米どころ新潟ご自慢の越後平野だ。それにしても我々以外の客、見事老人しか居ませんが。

弥彦村 弥彦山

もうこの時点で見晴らし最高ですねえ。近くに高い山があまりないので、ひたすら越後平野が広がっている格好だ。ガイドのお姉ちゃんの丁寧な説明を聞きながら暫し景色を眺めていると山頂へ。

弥彦村 弥彦山

麓から5分程度で山頂駅に到着。爺さん婆さんの列に紛れて我々もゴンドラを降りて山頂展望台へ向かう。

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