沖縄の怪しい離島シリーズ!謎の秘密基地アイランド・南城市「アーヂ島」

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また沖縄本島に怪しい無人島があるというので、見に行く事にした我々取材班。聞く所によると「島全体が秘密基地みたいになってる」「島には入れず、無理に立ち入ろうとすると警報装置が作動する」など、どうも聞くだけでも物騒な感じがする島である。その島の名前は「アーヂ島」。思わず発音してみたら、どうも兵庫県の淡路島と聞き間違えそうな感じがする。

南城市 アーヂ島

ひとまずその島を一目見てみようと思って現地までやってきた。場所は那覇市の南東にある南城市。2006年に合併で出来た自治体で、それまで島尻郡佐敷町、知念村、玉城村、大里村という町村だった場所にあたる。アーヂ島があるのは旧玉城村仲村渠。有名な斎場御嶽に程近い。怪しそうな島なんだけど近くまで来るとこうして案内看板も立ってるのね。

南城市 アーヂ島

この仲村渠という地名も沖縄では別に普通だが、初見の本土人から見るとこれを一発で「ナカンダカリ」とはとても読めません。分かりづらいので苗字を本土っぽく「仲村」(なかむら)に変える人も多かったようで、沖縄の仲村さんは元々ナカンダカリさんである可能性が高い。カタカナで書いたら外国人みたいっすね。ナカンダカリ。

南城市 アーヂ島

カーナビに従ってくると国道331号から県道137号に外れて、そこからすぐの脇道に入って国道の橋の下を潜っていく事になる。少し分かりづらいので気をつけよう。まもなく道幅は離合が難しい一車線路に変わって、あとはひたすら下り坂を進んでいく。

南城市 アーヂ島

国道から外れて1キロ程、やがて道は平らになり視界は開ける。そしてさとうきび畑となった農道に毛の生えたような道を海に向けて進むと…

南城市 アーヂ島

その先には鳥居のような奇妙な構造物が海の手前にそびえる珍風景が現れるのだ。これは何を意味しているのか。この先聖域という事かも知れんが、見れば分かるけど鳥居の形に電柱が組み合わさっただけなのだ。怪しい…これは怪しいでしょうよ。横向きの二本も元電柱っぽい。何を意図して作ったものか…

南城市 アーヂ島

公共物である電柱を鳥居型に勝手に作り替えていいものかどうか、電力会社の協力がないとこういう事は普通できないとは思うんだけど、それをやってのけるというのは所有者が有力な証拠なのだろうか、全く意味が分かりませんけどね。電柱の縦と横の部分はしっかり固定結合されているので、とても素人の仕事には思えない。

南城市 アーヂ島

で、その電柱鳥居を潜った先にあるのが「アーヂ島」らしい。島とは聞いていたが、恩納村のヒートゥー島とは違ってこっちはただの陸繋島だ。コンクリートの橋でしっかり繋がっているし、引き潮だと橋以外の砂浜の部分も干上がってそのまま渡れてしまう程浅い。だがその先にある島の入口は、しっかりシャッター付きのゲートが立ちはだかっていて、部外者の立ち入りを拒んでいる。

南城市 アーヂ島

島の入口に置かれたゲートの上部に「アーヂ島」の表記と鬼瓦のようなシーサーの顔、それに謎のマークが掲げられている。なんとも薄気味悪い。甲子園の対戦表をひっくり返したかのような、あのマークは一体何なのだ。入れないゆえに気になってしょうがない。

南城市 アーヂ島

沖縄らしく置かれた石敢當の碑。締め切られたシャッターを前にどうする事もできないのだが、調べた所この島全体が私有地になっているとの事で、県内のあるテーマパークを運営している会社の研修施設として使われているのだそうだ。1980年代に今の形に整備されたようで、それ以上の事はちょっと分からない。

南城市 アーヂ島

ちょうど引き潮だったので、砂浜に降りて島の外から見られる範囲だけ見てみる事にした。周回道路が遊歩道になっていて一周できるらしいのだが、物騒な鉄条網が貼られていてやはり外からの立ち入りを拒んでいるのだ。気が抜けない島である。

南城市 アーヂ島

外から見える範囲ではせいぜいこのくらい。石造りの龍宮門風の構造物が辛うじて見られる程度。一方航空写真で見ると島の裏側に研修施設らしいビルが建っていたり、船着場のようなものも視認できるが、方角的には久高島を向いているので、もしかすると斎場御嶽にあるような遙拝所の類かも知れないと色々想像してしまいそうになる。

南城市 アーヂ島

やや引き気味にアーヂ島を眺めてみても感覚が分かるように、一周しても恐らく200メートルもない小さな島だ。私有地だし、どう転んでも外から島を眺めて終わりですね。こんな秘密基地の島が一つくらい欲しい気がしなくもない…事もない。

南城市 アーヂ島

それにしても気になる「アーヂ島」の名称…どうも「アジト」から来ている説がある。会話で長音記号が入りがちな「うちなーぐち」では「アジト」が訛って「アーヂ島」となったのではないか、という話…まあ何となく納得できたかも知れないが、とりあえずこれ以上やる事もなさそうなので帰ります。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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