道の駅韓国化現象・山形県戸沢村「道の駅とざわ・高麗館」

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山形県北部にある戸沢村は最上川舟下りや国民健康保険発祥の地などで知られる人口5千人余りの村。新庄市から酒田市へと抜ける国道47号線が最上川に沿って走っている。しかしこの村にはもう一つ名物とも呼べる光景がある。

それが村の国道沿いに建つ「道の駅とざわ」である。うっかり素通りしただけでは気づかないだろうがこの道の駅もかなり韓国化しまくっていて変なのだ。「高麗館」と看板に書かれている。ちょっと寄ってみましょう。



残雪が溶けずに積もる4月の半ばにやってきたものだから、まだかなり雪塗れになっていてアレなのだが…道の駅の駐車場に車を止めて降りてみるとのっけから「天下大将軍・地下女将軍」のトーテムポールが現れた。山形なのに何故に韓国?!

先に鳥取県琴浦町で見た日韓友好交流公園とやらが頭にあるのでこの時点で激しくデジャヴな感じなのですがやはり韓国風の建物があちこちに並んでいて奇妙に映る。完成時期は鳥取よりもこっちの方が古く1997年。

正面の八角堂はトイレや案内設備などが整った建物で何とも道の駅らしい性格をしているがデザインは韓国風。何故こうなったのか調べると、この戸沢村は過疎対策として嫁不足の解消に韓国人妻の受け入れを始めたという特殊な事情があり、その関係で道の駅を韓国風味にしてしまったというのだ。

しかしこの八角堂にしても完成後15年しか経ってないのに瓦屋根が一部崩壊していたり随分くたびれた感じがする。雪国ならではの問題なのか、それにしても修繕費用はないのか傍から見て不安に思える。

トーテムポールも一部雪の重みにやられたのか知らんがこんな状態になっておりました。立派に作ったのはいいけど維持費がかさばるとなかなか手が回らんよね…

駐車場の一部はアスファルトが崩れて穴ボコ状態になったまま放置されている箇所もあって何とも侘しい気持ちにさせてくれる。

地方の僻地や離島といった特殊環境下では「人が居ない」事が地域住民に深刻な生活の問題を孕んでいる事も多い。戸沢村が外国人嫁を受け入れ始めたのは入管法改正があった1990年からで、韓国だけに限らず中国やフィリピンからやってきた外国人妻が日本の農家に嫁いで、現在は数十人程度がこの村に定住しているらしい。

1990年の入管法改正は主に東海地方における日系ブラジル人の雇用問題や治安問題を引き起こす等もあったが結果として嫁不足を解消出来た戸沢村のような例もあってトータルでは良し悪しである。道の駅にある韓国料理屋やキムチ屋はその時に来た韓国人妻が店を切り盛りしているらしい。名物のキムチジェラートもネタとしては悪くない。ロッテリアでも売ればいいのに。

道の駅とざわにある一番大きな建物が物産館。ここに色々お買い物出来る場所があるみたいです。まあ道中何も無さ過ぎて退屈でしょうがなかったし、入ってみますかね。

高麗館物産館正面玄関のこれ見よがしなネームプレート。当時の駐日本国大韓民国特命全権大使の名前が書かれていた。韓国人妻の受け入れは当時では随分インターナショナルな出来事だったんですね。

で、中に入ると何という事もない、ただの韓国食材スーパーのような状態になっているだけという予想通りの展開が待っていた。オソオシプシオ!と声を掛けられる訳もなく何か雰囲気も薄暗い。うーん…

とりあえず新大久保の韓国スーパーに行けばありがちなスナック菓子や韓国のりやらマッコリ、チャミスルといったものが一通り揃っている訳だがお値段がお土産物屋クオリティになっている件。やはり客が誰も居ない…

ちなみに物産館内にある韓国料理店は日曜日しか営業していない。それらしい雰囲気を味わいたいなら日曜日を狙って来るしかなかろう。

いやはや韓国一色ですねえと思ったら道の駅の外れに神社の鳥居がございましてよ。この神社は「すべりどめ観音」と呼ばれていて現場一帯が地すべり多発地帯で幾度も災害対策を行なってきた経緯があり、このような神社が祀られているという。

すべりどめ観音というだけあって神社の傍らに置かれた絵馬掛け場の絵馬は合格祈願のものが多い。しかし小さな小さな絵馬である。場所柄だけに政治がらみの香ばしい絵馬があったりしてと思ったが、別に無かった。
ちなみに道の駅とざわには「地すべり資料館」なるものも存在し、それも当然ながら韓国風味の建物だがこの地区が地すべりに悩まされてきた事がよく理解出来る。

物産館から上は除雪が進んでおらず封鎖されていた。来た時期が悪かったですかね。日本海側の雪深さは侮れない。

高麗館から見下ろす最上川。ネット上ではこの戸沢村の事が「韓国人に乗っ取られた村」とか書いてある訳だが実際には中国人妻やフィリピン人妻もいるらしいしそんなに人数自体も乗っ取られる程は多くないようだ。

まあ韓国風の道の駅が出来てしまったから目立ちやすいもんを叩きたがるよなネトウヨ連中って。しかし箱物行政臭がプンプン漂う鳥取の日韓友好交流公園とやらと比べると戸沢村の道の駅は何とも言えない悲哀を感じずにはいられない村の数少ない観光資源の一つなのであった。

まだまだ日本の僻地にはこうして外国人妻を受け入れている村や離島があるらしい。今後も調査を続行したい。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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