「楠橋城」…北九州市八幡西区楠橋にある謎の城に迫る

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福岡県、とりわけ北九州市や筑豊といった地域には様々な都市伝説があり、それもおしなべて物騒でヤバげな話ばかりあるものだが、そんな北九州市の西の外れ、筑豊の入口である直方市との境目にも近い八幡西区楠橋という場所に「正体不明の謎の城」がひっそりそびえている。

その城は地元で「楠橋城」「香月城」等と呼ばれている。城の周囲は山陽新幹線や九州自動車道、筑豊電気鉄道などの主要交通網が近接しており新幹線ないし電車や自動車でここを通り掛かる人々の間の無意識の中の意識にも刷り込まれるくらい目にされている。しかしネット上では「この城の正体を地元では絶対に触れてはならない」などと随分おどろおどろしい物言いがなされているのが目に付く。ええい煮え切らん。ならば実際に現地で城を見てみようという事になった。

一応最寄り駅は筑豊電鉄の楠橋駅という場所。黒崎駅始発の電車で所要時間24分。駅から徒歩10分といった所か。住所は八幡西区楠橋西一丁目とある。すぐ近くには遠賀川が流れる北九州市の西の果て。現地は半分農村、もう半分は建設業者等の土建関係の事務所や資材置場、それに公営団地などが点在している。

この界隈はいわば楠橋城の城下町といった所だろうか。没個性的で空虚な佇まいの公営団地が連なっている。見た所空き家も多くあまり生活感もない。

でかい建設業者の倉庫の背後から、例の城が姿を現した。やはり現地で見てとてつもない違和感を感じるのだが…どう考えても突拍子もない立地である。田舎ならば自治体がふるさと創生事業の金なんかで暇を持て余して作りそうなブツだが、これはそのような箱物ではなくある個人の所有物だ。

恐る恐る城へ近づいてみる事にする。建物自体は三階建てのようだがなにせ「城」である。石垣の土台部分がやけに高く、実質六階建て程の高さがあるように思える。個人で作ったものだとしたらかなり悪趣味である。つい青森県金木にある小田川城を連想してしまう。

屋根瓦など細部に至るまで本物の城と寸分違わぬ作りになっているのが分かるだろう。一体これを建てるのにいくら掛けたのだろう。個人の趣味にしても金を掛け過ぎな気がしますが。

あまつさえ玄関部分は日光東照宮の陽明門を真似たかのような豪華な門が控えている。ちょっとこれは…思わずあの門の前に黒塗りの高級車が来て門の前で黒服の方々が一列になって出迎えに来るようなイメージを想像してしまう。

そして遠目に見てもかなり凄い事になっている。本丸だけでなくすぐ脇に建つ鐘楼のような建物や巨大な観音像も見られる。他にも何故か自由の女神が突っ立っていたり色々謎が深まるのだが城の持ち主の意図がいまいち掴めない。

城の建っている場所自体も高台にあるので相当遠くからでも目立っている。城郭マニア的な方々が時折訪れては呑気に写真を撮っていくらしいが我々取材班はどうもただならぬ気配を感じてしまい警戒感が解けない。その筋の人に因縁付けられそうで。

またすぐ近くには城の所有者の経営する建設会社の自社ビルらしき建物もある。そういえば青森の小田川城の城主も建設会社だったな。どうもやる事が似ているのだが。

ビルの屋上には城主の建設会社の名前である苗字が書かれたネオンサインが…城主である人物は全国的にも有名な政治団体の名誉会長でもあり友人知人の多くを城の中へ招き入れてもてなしていたようだ。残念ながら2003年に他界しており肝心の城の中も一切謎のものとなったままだ。

どうやらこの楠橋城、実は違法建造物だという事で現在は中に人が住んでおらず空き家になっているらしい。で、色々ネット上では有ること無いこと噂が立っていて、関連ワードで検索すると色々出てくるが所詮は個人の所有物でしかないし、当方で詳しくは触れない事にする。これ以上の事は各自調べて下さい。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。
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