コザ「沖縄市一番街」 (3) ゴヤ中央市場

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1974年の沖縄市誕生と共に整備された胡屋十字路北西側に広がる大アーケード街「沖縄市一番街」は今では半ば廃墟化しながらもかつての栄華の名残りを留めている。
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太陽の街、サンシティと言いながら陽の光も当たらない皮肉な老朽化アーケード街を外れてゲート通りに接する一角に商店街で最も古臭さを漂わせる「ゴヤ市場」が残っている。
とりわけ昭和レトロ感の濃厚なコザの商店街の中でもとりわけこの一角は「戦後」の香りが色濃く残っていて非常に印象深い。


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そこには戦後の商店街創成期にあった「ゴヤ中央市場」の名称が刻まれたビルが未だに残っているのだ。傍目から見てもさっぱりオワコン状態だが何軒か地元民向けの天ぷら屋やら生鮮食品店がビル内で営業を続けている。
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レトロ全開なビルの外観に負けない懐かしさを漂わせる「比嘉天ぷら屋」。天ぷらだけじゃなくて惣菜や弁当なども扱っている。ゴヤ中央市場創成期の昭和34(1959)年から続いている老舗店。
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天ぷら屋の脇からビル内を抜ける通路に入る事が出来る。そこにはまだ半分近い店が現役で店を開けていた。コザのマチグヮーは老いてなお健在。
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もはやこのような原色の下町的風景は那覇のマチグヮーを除いて他には殆ど見かけなくなった。あと10年後にはどうなっている事やら。
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知念製菓、知花食品店、仲程食品店…どの店も屋号がなんとも沖縄らしい。
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このゴヤ中央市場のビル内だけが辛うじて市場の機能を残していて、他は老朽化した薄暗いアーケード街にシャッターが降りたままの店が目立つといった所。
沖縄ならではの台風や雨を避ける為にアーケード街は非常に都合の良い仕組みだったが、そのアーケード自体が老朽化で撤去作業が迫られている。それも商店街の空洞化が酷く撤去費用を工面出来ずにいるそうだ。
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仲程食品店の店先には野菜や果物、その他食料品が大量に陳列されている。寂れきった商店街の中でもここだけは元気な印象。
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中央市場を外れた路地はかなり古いコンクリート家屋が連なっている。しかしそこを歩くのはくたびれた老人ばかり。だが一歩表に出れば米兵の溜まり場ゲート通り。隔絶された世界が隣り合っている。
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人並みが絶えないと言われたコザの中心市街地も今訪れるとただひたすら静寂が支配するのみ。しかし建物だけは当時のまま変わる事がない。
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ゲート通りに出ると、くたびれたアーケード街はそのままに周囲の店は殆どアメリカ人向けのものに変わっている。その様子はまるで別世界。土曜の夜なんかに来るとアメリカ人の若者集団が派手に「サタデーナイトフィーバー」である。
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ゲート通りに面する「ゴヤ市場」のアーチは転じて地味の一言。隣の「上間てんぷら店」の看板だけがやたらド派手にアメリカ人向け店舗と張り合っている。
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市場ビル内の比嘉天ぷら屋と同じく惣菜や弁当が充実している上間てんぷら店。沖縄庶民が愛して止まない「てんぷら」は安上がりに腹を満たせるソウルフード。そして揚げ物の摂取が多い沖縄県民は肥満率が高いのが実情。
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ゴヤ市場の店舗一覧を見ると肉屋がやたら多い事に気がついた。「ゴヤ」とはゴーヤじゃなくて胡屋十字路のゴヤ、米兵が聞き違えて「KOZA」と読んでしまい地名が定着したネタ元である。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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