宗教施設みたいでありんす。甲府市の印鑑テーマパーク「幸せの丘ありあんす」

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山梨県は史上最強のドカ雪に見舞われてもはや被災地の様相を呈しているが地元の皆さん大丈夫でしょうか。そんな訳で急に思い出したのが甲府市某所にある、とある妙ちくりんな施設に行った時の記憶だ。

甲府市 幸せの丘ありあんす

それは中央自動車道甲府南インターを降りてすぐの場所にある「幸せの丘ありあんす」という名の施設。まず事前知識がなければこの施設が何なのか理解しづらいと思う。想像するに宗教施設のようにも聞こえるが、「ありあんす」とか言われても昔の遊女の廓詞かよとツッコミを入れたくなる。なんだよ「ありあんす」って…アーチ看板に掲げられた象牙型のモニュメントがこの施設のヒントです。

甲府市 幸せの丘ありあんす

入口のアーチ看板を潜って敷地内に車を入れて駐車場へ。やはり宗教施設のような佇まいの建物があったり、鶴亀の松と称された巨大な植木まであって、随分おめでたい雰囲気を放っている。しかし客は我々しかおらず。

甲府市 幸せの丘ありあんす

ここは一体何をする所なのかというと「宗家日本印相協会」という会社が運営している、印鑑にまつわる博物館や販売店やらがひとまとまりになった所のようで、この会社の名前でググるとどうやら通販で印鑑を販売したりしているそうだ。

甲府市 幸せの丘ありあんす

それにしても敷地の広さに加え、敷地内の植え込みや芝生などの外回りやモニュメントなどがこれだけよく整備されているのを見ると、やはりまだどこか頭の中で「ここは宗教施設ではないのか」という疑念が拭えない。そもそも幸せの丘だしなあ。

甲府市 幸せの丘ありあんす

駐車場の前にそびえる、何やらどでかい本館は後回しにして、その横手に建つ「開運祈願殿」なる神社風の建物をまず見ていく。するとガラス張りになったお堂の中には凄まじい量の使用済み印鑑が山積みにされて置かれているのだ。うへぇ…相当信者様が居られるのかよく分かりませんが凄いですね。

甲府市 幸せの丘ありあんす

そもそも印鑑を使う文化のある国は我が国日本と中華圏くらいしかない。よって欧米の人らから見るとこの施設が一体何なのか余計に理解に苦しむには違いないが、印鑑だけでこんな立派な建物が出来てしまうのは生粋の日本人である当取材班でも理解に苦しむ所である。

甲府市 幸せの丘ありあんす

本館の中に入ると、やはり人の姿はまばらで、ますます「宗教施設に来てしまった感」アップである。もしかして壁は総大理石製だろうか、随分内装にお金を掛けてそうなのには違いない。少し戸惑いそうになるが館内職員の方がご親切に案内して下さるのでそれに従おう。

甲府市 幸せの丘ありあんす

中は「マンモス象牙美術館」という有料施設になっていて、来た客は500円の入館料を支払って中を見る事ができる。内部には象牙で作られた法隆寺五重塔やら宝船やら大阪城やら様々な象牙美術品が展示されているのだが、あまりこだわりもないのでこの辺は足早に回る。

甲府市 幸せの丘ありあんす

他には印鑑の吉相凶相の例なんかが図で紹介されていたり、気にする人は気にするんだろうが、当方は別にこだわり無いっすからね…それからこの施設、各界の有名人がやってきて、原辰徳やら友近やら細川たかしやらとテレビで見た事のある方ばかり、写真や印鑑がメッセージと共に添えられて展示されている。

甲府市 幸せの丘ありあんす

建物の中央にある「鳳凰殿」と名付けられた円形の部屋があり、中に入るととりわけこの部屋は「パワースポット」的な空気を色濃く放っている。宗教系美術館にありそうな教祖紹介コーナーのような雰囲気。その中央奥に「幸運の女神ルリエ」像が鎮座しているのだが、もはや新興宗教団体にありがちな礼拝堂か何かにしか思えない。

甲府市 幸せの丘ありあんす

女神像の足元にある案内板にも、何だかとてもスピリチュアルでオカルティックな文言が連なっており、神やら宇宙エネルギーから何やら高次元のお話となっていて、なんとも後退りしたくなりそうな気配が漂う。

甲府市 幸せの丘ありあんす

その鳳凰殿の周囲が一回りできる回廊になっており、印鑑ショップやら相談コーナー、無料の姓名鑑定(厳密には入館料に含まれている)まで、占いの館チックなブースが並んでいる。繰り返すが、客は我々しか居ない。何かの団体に勧誘されたりしそうな気配がムンムンするのだが、何もやらずに帰るのもネタ的にはつまらんので、姓名鑑定をやってもらう事にした。何を言われたかはもう忘れたのだが。

甲府市 幸せの丘ありあんす

他にもお土産コーナーや喫茶店もあり、広々とした店内で誰も居ないという贅沢な空間で好きなだけひと呼吸置ける。名物の「印鑑ロール」と「運気あっぷりん」とやらもあるそうですが、直前に奥藤本店で鳥もつ煮やらを食って腹パンパンだったのでお茶だけで遠慮しておいた。

甲府市 幸せの丘ありあんす

駐車場からは高台になった敷地から甲府盆地が広々と見渡せてなかなかの絶景なり。こないだの大雪でここいら一帯、雪に埋もれてエライ目に遭ってしまったみたいで、ブドウ農家はビニールハウスが壊れたりして大変な事になってますが「ありあんす」は建物も丈夫そうなので恐らく平気でしょうな。

しかしここ、本当に宗教じゃないなら何なんでしょう。印鑑売ってるだけの会社なのに大掛かり過ぎて、謎が多い。芸能人やスポーツ関係の有名人とのつながりの深さもあるし、気になる。ちなみに「ありあんす」ってのは英語の「Alliance」らしいですよ…


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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