上山市・東北地方最高層マンション「スカイタワー41」を見てきた

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東京では高さ634メートルのスカイツリーの話題でもちきりな昨今であるが、東北の山形では「スカイタワー41」という超高層マンションが県内最高層建築として君臨している。その場所というのも山形市内ではなく郊外の上山市。田園地帯の中にポツンとそびえているその姿が滑稽でネット上ではネタにされまくっている物件だ。

ネット上でその写真を見て衝撃を受けた我々取材班、早速現地まで赴いて参りました。場所は上山市の中心市街地があるJR奥羽本線かみのやま温泉駅から南東の金生地区という新興住宅地の一角。41階建ての超高層マンションともあって遠くからでもよく見える。



東北地方のマンションでは最高層の41階建て地上134メートルという山形の地におおよそ不釣合いなタワーマンションは1999年に完成。千葉県のユーカリが丘ニュータウンを造成した「山万」の関連会社、旧第一勧業銀行の不動産部門とも言われた山万アーバンフロント(仙台市)が建設。当初はこのマンションを含めて周囲一帯を宅地開発して人口3万人のニュータウン計画をぶちあげていたらしい。バブリーな話やなあ。

全390戸の価格帯は当初2000~4000万と高額で、そんな金があれば山形では広々とした庭付き一戸建てが建てられる、との事で殆ど売れず建設数年後にはその半額程度で不動産売買されるようになった。その結果現在では完売、資産家に投機目的で買われたり某タレント夫妻が別荘として一時期所有していたなど有名物件として今も君臨中だ。

間近に眺めると奇妙な感覚に襲われる。勝どきとか豊洲じゃないんだからここ。山形の郊外の田んぼのど真ん中にポツーンと建ってるんだもの。本来この一帯は開発が抑制されている市街化調整区域だが、このマンションだけは規制を免れている。このへんは政治的な事情が絡んでいるようだ。建設予定の時点で既にバブル崩壊を迎えているのだから、余計に訳が分からない。

満室になっているという事で玄関付近は人通りも多く目の前の駐車場には結構な台数の自家用車が止まっているのを見かけられる。結局安売りの結果の「満室御礼」なのでデベロッパーとしては大赤字じゃないの。ちなみにマンションを建設した山万アーバンフロントは完成翌年の2000年に登記が抹消されている。

ネット上でネタにされている画像の撮影場所に近い一角を探して遠方からスカイタワー41の勇姿を拝んでみた。違和感バリバリ過ぎて言うまでもありません。タワマンなぞ見栄っ張りが買うようなもんだと最初から思っているが、このロケーションは見栄どころかお笑いにしか思えない。これを建てた責任者一同は購入者達が田舎の田園風景を眺めながらセレブな気分に浸るとでも本気で思っていたのだろうか。

今もなお山形県最高層ビルの記録を保持している「スカイタワー41」…これからも山形の田園地帯に孤高のタワーマンションとしてお笑いのネタを振り撒きながら建ち続けるのだろうか。

バベルの塔
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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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