本土最南端の宗教パワースポット!平等大慧会「涅槃城」にプライムテンを飲みに来た

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本土最南端の地「佐多岬」がある鹿児島県南大隅町までわざわざ訪れたのには理由があった。以前広島県廿日市市にあった宗教法人平等大慧会が運営する施設「王舎城(海の見える杜美術館)」を見物に行った時に、鹿児島にも同様の巨大宗教施設があると聞いていたからだ。その施設は「涅槃城」と呼ばれている。南大隅町は鹿児島市からフェリーで大隅半島側に渡って片道2時間は掛かる陸の孤島だ。途中にたいして大きな街もないので、この区間の移動は退屈でかなり眠くなる。

南大隅町 涅槃城

旧佐多町の集落から少し佐多岬方面に山道をぐねぐね走って行くと、そのうち「日本最南端景勝の地 無垢世界涅槃城」と大きく書かれた看板が現れる。これが目印になってはいるが、さらにここから3.8キロくらい登って行かなければならない。本土最南端の珍スポットはひたすら遠いな…

南大隅町 涅槃城

涅槃城の敷地は錦江湾に大きく突き出た「立目崎」にほど近い一画に広がっている。高台の上にあるため、海側からでは鹿児島から種子島や屋久島、奄美群島などに向かうフェリーの上からもよく見えるのだ。しかし陸で行くのは本当に苦労するぞここは…

南大隅町 涅槃城

麓の案内地図にあった涅槃門の下にはよくわからないアフロ頭のキャラクターがいたりして地味に脱力系なセンスが気になる。

南大隅町 涅槃城

一見すると何も無さそうな山道をずんずん登っていくといきなりこの巨大で豪華絢爛な造りの「涅槃門」が現れて度肝を抜かれる。想像以上にぶっ飛んだテンションだな…さすが涅槃に通じているだけあって風格が違うというもの。とても現実感が湧きません。

南大隅町 涅槃城

涅槃門の大きな扉には「平等大慧会」の教団名が記された金色の紋章が輝いていた。で、来場者はこの門を潜る事もなく、門の横側をそのまま車で通りすぎて先の駐車場まで行けば良いらしい。涅槃門自体扉が閉じたままになっているし、たいそうなオブジェでしかない。

南大隅町 涅槃城

錦江湾が望める高台上には黄金の涅槃仏が横たわる建物が見える。広島の王舎城もなかなかキテたけど、ここもクオリティ高いな…

南大隅町 涅槃城

自分達と教団関係者以外誰も車を止めていない無駄に広大な大駐車場の向かいに「展示館」と書かれた建物が仏像と白い狛犬や象さんと共に置かれている。この辺りはタイやマレーシア辺りにありそうな珍寺のテンションとかぶる。涅槃仏が横たわる建物へ続いている中央の階段は立入禁止なので、脇の入口から入る事になる。内部は写真撮影禁止だったが、案内看板の通りに教団の説明パネルや神仏像が並んでいるだけで、特に突っ込みどころはなかった。

南大隅町 涅槃城

さらには「ペット供養塔(悲之供養塔)」なるものまであって十二支の動物が描かれたレリーフや犬の銅像などが置かれている。人やペットどころか相変わらず誰も居ないんですけど…

南大隅町 涅槃城

案内看板によれば動物や植物の真の御供養ができるのは世界中でもここだけらしいです。ここで供養された犬猫はすぐさま人間界に転生できるとか。そりゃあ有難いな。わんわん。

南大隅町 涅槃城

他にも色々と珍妙な建物が周囲に見られるが一部通路が信者以外立入禁止ゾーンに含まれているので、あまり勝手にうろうろする事が出来ないのが注意点。  まあ遠くから見るだけにしときましょうね。

南大隅町 涅槃城

大駐車場の向かいには「夢殿」と記された八角形のガラス張りのあずまやがあり、その奥が「売店・レストラン」などがある休憩所棟になっている。レストランはどう見ても食事が出来る雰囲気ではないくらい寂れてますけど、まあ何はなくとも入るしかないよね。

南大隅町 涅槃城

売店兼レストランの雰囲気は既に終末的な寂れっぷりを見せる古臭い土産物店のそれだ。鹿児島土産なども無難に置かれているが、やはりここはレストランで休憩しなければ。他に誰も居ないせいか、売店兼レストランを切り盛りしているおじさんが親切に対応してくれた。我々が東京から来た事を伝えると、自分も昔東京に住んでいて、涅槃城が出来た時にこっちに引っ越してきた、という事情を話してくれた。ちなみにここ「涅槃城」は昭和59(1984)年に建設されたようである。

南大隅町 涅槃城

東京でのそれまでの順風満帆な生活を投げ捨てて大隅半島の先っちょで涅槃とともに生きるおじさんの人生はどのようなものだろうか、あんまりじっくり話し込むのもアレなので、さっさと例の宗教ドリンク「プライムテン」を出してもらう事にした。プライムテンとは平等大慧会施設でしか販売されていない謎の清涼飲料水。しかしメニュー表を見ると単なるプライムテンではない「さわやかパッションフルーツ・プライムテン割り 350円」なるものを発見。これをオーダーするしかないだろう。南国鹿児島らしいオリジナル宗教ドリンクに感激。しかもプライムテンで割るという発想が素敵である。ごちそうさまでした。

南大隅町 涅槃城

駐車場の目の前が錦江湾を一望できる絶景スポット。島津藩時代には出入りする琉球国からの船を見張っていた「立目崎遠見番所」があった場所で、宗教施設関係なくともこの景色は一見に値する。対岸の薩摩半島開聞岳がよく見えるのだが、実はこの平等大慧会、あちら薩摩半島側の指宿市にも施設を保有している。その名も「多宝佛塔・宝台博物館」。

指宿市 多宝仏塔

さてさて涅槃城で平等大慧会オリジナルドリンク「プライムテン」までがぶがぶ飲んでしまってニワカ信徒となったのなら、指宿の多宝佛塔も併せて行くべきだろうと喜び勇んでやってきたけど…なんてこったい、閉まってやんの。

指宿市 多宝仏塔

「境内の工事に伴い、しばらくの間休館させていただきます。」とそつないお知らせの看板が掲げられていて我々はそれ以上中に入れなかった。大隅半島からまたフェリーに乗って遠路はるばるやってきたのに…

指宿市 多宝仏塔

この多宝佛塔だが、以前は「ムー大陸博物館」なる名前からして香ばしさ全開な施設だったそうで、ムー大陸の存在を大マジに語っていたという超スペクタクルオカルトゾーンだったというのだから驚きだ。そんなロマンに溢れた空間も今ではひっそり静かな時を刻んでおりました…果たして再開なるか…


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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