神風特攻隊がいた基地の街「鹿屋」の新天街通りと激寂れな中心市街地を歩く (全3ページ)

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我々は鹿児島県鹿屋市という街を訪れていた。こちらは人口10万を数える大隅半島側の中心都市である。鹿屋市は2006年に周辺市町と合併してからは広大な面積を誇る自治体になった。県庁所在地の鹿児島市からは錦江湾を横断する桜島フェリーもしくは鴨池・垂水フェリーを経由して車で片道約1時間半、陸路だと片道2時間掛かる。

鹿屋市 鹿屋

鹿屋と言えば海上自衛隊鹿屋航空基地がある基地の街。そして戦時中は神風特別攻撃隊の出撃基地となった場所でもあった。今でも鹿屋市街地の小塚公園には特攻慰霊塔がそびえていて戦争の記憶を留めている。

鹿屋市 鹿屋

同じ特攻隊基地で有名なのは薩摩半島側の知覧だが、基地の規模としては鹿屋の方が大きい。ここから激戦地だった沖縄へ若い軍人達は決死覚悟で飛び立っていったのである。現在も本土最南端の防衛の要になっていて市内には自衛隊員が数多く暮らしている。

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九州新幹線が開通して鹿児島が近くなった訳だが、鹿児島市のある薩摩半島側とは違い大隅半島側の街は寂れっぷりが半端ない。ひとまず鹿屋の中心市街地にやってきたが、昭和62(1987)年に国鉄大隅線が廃止になって、まず鉄道駅が存在しない。空洞化した中心市街地を再開発して出来た「リナシティかのや」とかいう真新しい商業施設が出来ている。

鹿屋市 鹿屋

商業施設と公共施設が同居しているありがちな再開発複合施設なのだが、こうしたハコモノを建てても簡単には人の流れを変える事もできない訳で、街の中心はロードサイドに移ってしまっているという地方都市の現実を見る事ができる。

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昔は桜デパートという大隅半島で唯一の日本百貨店協会加盟の百貨店があったそうで、昔はそれなりに栄えていたのだろうが桜デパートは1994年に破綻して解体、デパート跡地では隣接するマックスバリュに負けじと土曜朝市を開催。「いっきょもんそ!!」とか言われても意味分かりませんが。

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「リナシティかのや」の前の国道269号沿いに「鹿屋本町一番商店街」がある。商店街の名前通り、どう考えてもここが街で一番の商店街である。街路も綺麗に舗装されて大したもんだが、買い物客の姿は殆どない。

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ちなみに今回この界隈にやってきたのは、大阪からフェリーで志布志に渡ってから鹿児島に向かう途中にあまりに何もなさすぎて、大きな街と言えばここ鹿屋くらいしかないのでたまたま立ち寄っただけなんですが…

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桜デパート亡き現在の鹿屋の中心にはこちら「遠矢百貨店」が残ってるくらいです。4階建てでそこそこ大きな建物は昔のまんま、店の中もまるごと昭和丸出し。レトロでたまらない。あまりに素敵過ぎるので思わず下着と靴下を買ってしまった。

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案の定シャッター街と化している一番商店街だが、こちらの建物に注目。一見寂れた商業ビルだが国道に面した左端の洋服屋を除いてほぼ廃墟化してしまっている。

鹿屋市 鹿屋

ビルの通路に一歩足を踏み入れると、惨状がお分かり頂けるだろう。単に寂れて空きテナントだらけになっただけではない。完全に荒れ果てていて管理もろくにされておらず、天井の板は剥がれ落ち、廊下には鳥の糞が大量に積み重なっている。

鹿屋市 鹿屋

特に封鎖もされていないので通路の奥まで入っていく。廃業したスナックか何かの飲食店が何軒か並んでいる。この様子では夜はDQNの溜まり場になっていてもおかしくない。

鹿屋市 鹿屋

その準廃墟ビルの脇から商店街の裏側に回る。寂れているせいもあって途端に雰囲気が陰鬱になるのだが、新幹線が通じて観光客が増えた鹿児島市とはまるで対照的だ。

鹿屋市 鹿屋

特攻隊基地で知られる鹿屋だが、この街の事をネットで調べると「爆サイ.com」ばかり引っかかる。南九州の爆サイユーザー率の高さは特筆すべきものがある。そういえば他にも「おっとい嫁じょ」の奇習があった旧串良町とか、酒鬼薔薇聖斗が鹿屋のコンビニで働いていたという噂とか、そうした都市伝説には事欠かない土地だったりするんですねえ。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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