群馬にある蛇好きの聖地!「ジャパンスネークセンター」で蛇料理を喰らってきた

群馬県

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太田市 藪塚

採毒室や資料館に近い側に、スネークセンターの北出口があり、ここから施設内を出入りする事もできる。藪塚温泉側から来た場合はこちらの方が便利だ。ここの2階が食堂、1階が売店になっていて、蛇革カバンや財布、陶陶酒やハブアタック等の栄養ドリンクなどひと通り土産物として購入できる。

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土産物店は写真撮影禁止だし土産物しかないのでさっさと二階の食堂に行きましょう。採毒室の隣からすっと入れます。「軽食・コーヒー・ヘビ料理・手打そば」と一つだけやたら抜きん出て妙な文言がありますが、それも日本屈指の蛇の聖地ならではの光景である。

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んで、手前はいたって普通の食堂でそばとかカレーとか極普通のものが食べられるだけで別に珍しくとも何ともないのでとっとと奥に行けば良い。

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なんと蛇料理部門だけお食事スペースが仕切りで隔てられていて、ちょっと小洒落た料亭風にこしらえられている。蛇料理だし高級路線な感じもしますがここで物怖じしない。迷わず入るべし。

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蛇料理店の方も、このゴールデンウィーク中ともあってなかなかの客の入りだ。キッチン・料理人と対面のカウンター席が十数席、テーブル席がいくつかあるが、やはりカウンター席に座った方が良い。何故なら料理人の蛇捌きやパフォーマンスが色々見られるからだ。

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カウンター上に置かれた巨大な蛇入り酒や陶陶酒の数々も見た目に「来る」ものがある。上野の蛇屋「救命堂」も別の意味でキテましたが、ここはさすが本家本元だけあって厨房設備も綺麗でしっかりしてます。

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連休の駆け込み需要で食材となる蛇もかなり多めに仕入れられていて飼育器の中は蛇団子状態になっていた。これが恐らく一日のうちにお客の胃袋の中に消えていくのである。

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お品書きはこんな感じになっております。マムシ、ハブ、シマヘビの3種を大きさ別に松竹梅で料金設定しており、ゴールデンウィークの時期は「シマヘビが旬なのよ~」と奥様がアドバイスしてくれる。旬ってあるんですね蛇にもね。へぇ~。

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他にもスッポン料理も可能なんですが、まあここに来れば蛇ですよね…という訳でお勧め通りシマヘビのネギ塩炒めを竹コースで注文して同行者合わせて4人でシェアする事に。1人1250円になるのでそれほどお財布の心配も無くなる。そういうお手軽なオーダーも出来る融通の良さが素敵だ。

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注文を受けて厨房の料理人、蛇料理一筋46年という超ベテランの早田氏が早速蛇を手にお客の目の前に持ってくる。スネークセンター開設当初からここで蛇を捌き続けてきたというのだから凄い。希望者には蛇さん首に巻きつけ体験もやってくれるので蛇好きならばチャレンジだ。首に巻かせてもらったらひんやりして気持ちいいけど、臭い分泌液を出されます。

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そしてシマヘビさんの口を開けて中の牙も見せてくれる。まあシマヘビは無毒なので、牙が刺さっても痛いだけで終わるようですが、毒のあるマムシやハブは大変。早田氏も何度も噛まれていて、足を噛まれてパンパンになった状態で病床で寝込んでいる写真も見せて頂いた。

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特別に振る舞ってもらった10年もののハブ酒。結構毒々しい模様してますよね…当方運転手してましたので飲めませんでしたが、同行メンバーは一口飲んで悶絶してました。そのままじゃアルコール度数70度だもん。そりゃキツイわ。

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で、上野の救命堂の時みたいにしっかり肝入り生き血が真っ赤なグラスに注いでやってくる。僅かに数滴ワインを垂らしているが、一気に飲み干す。当然生き血なので、口の中を切った時の味と似た金属に近い風味がする訳だ。

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あとは慣れた手捌きでどんどんシマヘビさんを〆て割いて料理していく。あまりに仕事が早すぎて動きが見えないくらいだ。あっという間に内臓と身と骨が分離されていく。

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そしてしっかり捌き終えたシマヘビさんの尻尾だけがカウンターの上にちょこんと載せられる。まだ動いてるよ…どうやら尻尾の部分は可食部がないようで、捨てるしかないんだそうだ。

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そうして盛り付けられてきたシマヘビの塩ネギ炒めはこの通り。やはり量的にはこのくらいになってしまうんですね。味付けは良好で、食感はプニプニしていて鶏肉の皮に近い。今回は塩ネギ炒めにしてもらったが、基本的に食い方はうなぎに近い気がするね。

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特別にサービスでついてきたシマヘビの骨せんべいもクリスピーで珍しい。骨の形がいかにも蛇らしくて萌え萌えですね。口の中をぶっ刺さないように慎重にバリボリ召し上がりましょう。そういえば9月中頃からの1ヶ月間は「子ヘビの踊り食い」を試す事が出来るので、その時にまた来てみたいと思う。そんな料理は間違いなく日本中探してもジャパンスネークセンターでしか食えないよ。激レアですよ!

【おまけ】毒蛇並みに中毒性の高いジャパンスネークセンターのテーマソング


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