「海の見える杜美術館」…宮島から見える謎の巨大建築物、そして謎のドリンク「プライムテン」とは

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世界文化遺産でもある日本三景の一つ「安芸の宮島」…広島県の観光地としては超一級のメジャースポットな訳でまあ意味もなく何度も行ったりする機会はあったんですが、有名過ぎる宮島や厳島神社はさておき、前々から気になってしょうがない建物があるんですね。

廿日市市 海の見える杜美術館

海上にそびえる厳島神社の大鳥居の向こう、廿日市市街の山の中腹に何やら見える謎の巨大建築物…宮島観光で満足しているそこいらの一般ピープルにはなかなかその存在に気づく事はなかろう。

廿日市市 海の見える杜美術館

そうそう、あの白い奇妙な建物でございますよ。よく見ると黄金の仏像らしきものも乗っているし宗教色満載なんですな。これは「王舎城」と呼ばれる建物で、調べてみると案の定、宗教法人「平等大慧会」という所が運営している施設だという。宮島が表のパワースポット(笑)ならあの建物は裏のパワースポットに違いない。

廿日市市 海の見える杜美術館

どうしても気になってしょうがなかったので「王舎城」まで来てみました。表向きは「海の見える杜美術館」という施設になっている。元々は「王舎城美術宝物館」という施設だったが2005年から現在の美術館にリニューアルされている。美術館自体は真面目な日本美術が展示されていて普通の観光客もそれなりにいるしあまり書くような事もない。ここだけ訪れて帰っても何のオチもない訳で、我々はこことは別のもう一つの見所に向かう事にする。

廿日市市 海の見える杜美術館

宗教団体が美術館をやっているケースは多く、八王子にある東京富士美術館(創価学会)、熱海にあるMOA美術館(世界救世教)、高山にある光記念館(崇教真光)、信楽にあるMIHO MUSEUM(神慈秀明会)など枚挙に暇がない訳だが…ともかく敷地がかなり広いので、行きは麓の駐車場から出ている送迎車に乗るのが良い。まあ帰りは駐車場まで歩いて戻ったんですが、やはり宗教施設っぽさ全開です。

廿日市市 海の見える杜美術館

一応ここまで来たので美術館の方にもちゃんと入場料を払って一通り見学してから出てきた。美術館の建物から外へ出ると、建物脇から何やら奇妙な橋が架かっているのが見える。「天の橋」と書かれた看板がある…これは一体何だ…ともかく美術館に来るだけなら渡るきっかけもない橋である事は間違いない。

廿日市市 海の見える杜美術館

…という訳で、「天の橋」を渡る事にした。美術館とは別に受付があって「ここは美術館の施設とは別で、信者向けの施設である」旨を告げられるのだが、むしろ我々にとってはこちらが本丸である。天の橋を越えるとその先は美術館の裏側にある「宝物館」に繋がっている。海の見える杜美術館は入館料千円が必要だが、こっちは入館無料である。

廿日市市 海の見える杜美術館

で、我々取材班としてはこの「宝物館」の中がどうなっているかを伝えたくてしょうがないのだが内部撮影禁止なのでビジュアルでお伝えできないのが残念でならない。是非現地でどうぞ。全6フロアーに分かれて地下2階から4階までの間に「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」「阿修羅界」「人間界」「天界」とテーマがそれぞれあって仏教の地獄天国にまつわる壁画やレリーフがこれでもかと展示されまくっている。作品群は全て信徒による手で10年掛かりで造られたものだというので凄い。美術館で払った千円分は余裕で回収できる見応えの素晴らしさ。さらに天界の上に「聲聞界」「縁覚界」なる信者専用エリアがあって、一般客は天界から先は立入禁止になっている。

廿日市市 海の見える杜美術館

平等大慧会というあまり聞き慣れない名前の宗教団体について調べると、元々は霊友会の信徒だった教祖が昭和29(1954)年に設立した団体で、廿日市市にある当施設は本部という事だそうで美術館の客とは別にちらほらと信徒の方々がおられた。こことは別に鹿児島県にも「涅槃城」「多宝仏塔」の2施設がある。まあ行ったんですけどねそこにも。

廿日市市 海の見える杜美術館

そして平等大慧会の施設に来たならこれは見逃してはなりません。ちょっと怪しげな教団オリジナルドリンクコーナーです。この教団では「プライムテン」という謎の飲料を製造していて、施設内に自販機コーナーが置かれている。こんなの今まで見た事がないんですが…

廿日市市 海の見える杜美術館

清涼飲料水の「プライムテン」と栄養飲料風の「プライムテンゴールド」の2種類が主力商品のようでそれぞれ自販機がある。まあ言うなれば統一教会が「メッコール」を作っているようなノリであろうか。「イキイキ健康!都会派ヘルシードリンク」だなんて書かれているけど日本国内で飲めるのは平等大慧会の施設内だけのようです。

廿日市市 海の見える杜美術館

「ゴールド」は1本510円とちょっと勇気が必要な価格なので 普通の1本110円のプライムテンを買う事にしました。「高麗人参をベースに梅と十薬(ドクダミ)をほどよく合わせた爽やかな炭酸飲料です。冷やしてすっきりと冴えた味わいをお楽しみください。」とあった。多少薬っぽいですが確かに喉越し爽やか、ゴクゴクいけます。信者にでもならなければリピートできない所が辛いね。

廿日市市 海の見える杜美術館

教団オリジナルドリンク「プライムテン」はサッポロ飲料の自販機に入れられて販売中でした。メッコールみたいに一般の自販機やヴィレッジヴァンガードのようなお洒落サブカル店舗で販売するような動きは…今のところ無いようです。ちなみにメッコールについては統一教会の本場韓国でテレビCMまで流してるみたいですぜ…

廿日市市 海の見える杜美術館

…という訳で謎の宗教建築で謎のドリンクに癒やされながら見晴らしのいい山の上から宮島を眺めれば日常の煩悩も溶かされていくかのような心地良い気分にさせられます。プライムテンが毎日飲めるなら入信しちゃおうかなあ、と考えるような事にはなりませんけどね。「王舎城」…宮島観光の裏名所としてオススメしたい。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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