真っ赤な照明に照らされた血の池地獄に辿り着くと大量のドクロが転がっていて不気味な事この上ない。転がってるドクロの一個一個も院主が手作りでこしらえたものだろうか。凄いなあ。この辺は伊豆極楽苑みたいなノリである。
このあたりからシリアスな「罪と罰」が見られる。
「我が子を殺した罪 生んでは喰い 喰っては生む お産の苦しみ」とある。
ハニベ巌窟院は水子供養もやってる訳だが、ここだけ不気味さが妙にリアルなのは気のせいか?
子供を喰らう母親の彫像の近くには「乱用の罪 一物重く足腰立たず」の彫像。チ◯コが巨大化して動けないという間抜けな男の姿だ。つまり男も女も「ヤリ過ぎ」は地獄で裁かれる罪なんですね。わかりました。
「悪だくみ くもの巣に引っかかり骨まで」と書かれている所には巨大グモが穴ぐらの奥で人を待ち構えている。悪徳商法で人を苦しめた奴はここで苦しむ事になるのだ。
一通り地獄めぐりを済ませた訳だが、以前はここに二代目院主が時事ネタを取り込んで製作したトンデモ地獄絵図が展示されていた(→詳細)
ノーパンしゃぶしゃぶ接待汚職地獄、ゼネコン地獄、失楽園地獄、セクハラ知事ノックアウト、和歌山毒カレー地獄、さらにはウサマ・ビンラディンまで潜伏していたのだが、二代目院主がわいせつ事件で逮捕された翌年には全て「自主撤去」されている。非常に惜しい。
そんな地獄めぐりの最後にはやっぱり閻魔大王が来ないと役が揃わないよね。
他のどの彫像よりもイカツイ形相で睨めつけてくる地獄の大ボス閻魔大王。貴方の死後どんな罪で裁かれるのでしょうか。それは死んでみなければ分からない。
殺伐極まりない地獄ゾーンを抜けるとそこには再び仏様のお姿が…本尊釈迦牟尼仏と十大弟子。どうやら地獄に落ちずに済んだみたいですよ。よかったね。
地獄に仏とは良く言われる諺ですが、阿鼻叫喚の地獄絵図を散々見尽くしてきて日頃の行いを悔い改める機会にでもなるかと言われると…それは人それぞれだろうな。
生まれてこのかた一つも悪い事せずに生きてる人間なんて居ないから。人は罪深い生き物なのね。とりあえず手を合わせよう。南無~。
洞窟の壁には奇妙な形のオブジェが複数置かれている。どうやら極楽鳥らしい。初代院主の長女の供養のために作られたそうだ。
洞窟探検の最後を締めるのは不動明王像と愛染明王像。すぐそこに洞窟の出口があり外へ出る事になる。ひとまずメインイベントは終了である。