これぞ静岡のブラジル!浜松駅裏「セルヴィツー」はどう見てもパチンコ屋の居抜き物件でした

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この広い日本で外国人ばかりが住むマイノリティ集住地帯はあちこちに存在するがとりわけ日系ブラジル人が多く住んでいるのが愛知や静岡西部といった東海地方。主に自動車関連工場に派遣会社を通して働く事が多いのだが近年はリーマンショック以降の不況で立場の弱い彼らが真っ先に職を失い出稼ぎ生活を諦め母国へ帰るケースも多い。
ところでそんな日系ブラジル人が最も多く住んでいるというのが静岡県浜松市。スズキとかヤマハといった企業があるブルーカラーゾーンな訳だが最近じゃ周辺自治体を合併して偉そうに政令指定都市になっちゃったりして都会ぶっている街である。人口80万少々の中で外国人比率は3%を超え、その中でブラジル人の人口は2万とか3万とか言うので相当なものだ。

これまで我々取材班は愛知県豊田市にある保見団地群馬県邑楽郡大泉町を訪問してきたが、せっかくなら日系ブラジル人の最も多い浜松の現状も知りたい。そんな訳で来たのが浜松駅南口からすぐの所にあるブラジリアンショップ「セルヴィツー」。駅南側を走る永代通りからも派手な看板がよく見える。



遠鉄百貨店の立体駐車場の真向かい、駅のすぐ近くの言わば一等地にこんなブラジル全開な店があるなんてさすが浜松だ。どう見ても潰れたパチンコ屋のような外観だが朝っぱらから客(ほぼブラジル人しか居ない)が店に出入りしている。

「セルヴィツー」は日本が外国人労働者の受け入れに積極的になった1990年代初めから浜松の地で創業し一貫して食材や日用品、新聞などブラジル輸入品を取り扱い出稼ぎ日系ブラジル人の生活を支えてきた店。スーパーやレストランがある他、パンやコロッケ等を製造して同じブラジル人街がある愛知や群馬に出荷しているそうだ。

そしてこの店の特徴は店内レストランでブラジル料理バイキングをやっている事。午前11時から19時までの間、シュラスコからフェジョアーダまでブラジル料理が堪能出来る訳だ。量り売りで自分が取った分だけ料金を払う仕組み。

さすが車社会の浜松だけあって店には駐車場も併設されていて店の横に駐車場への入口があった。4階建ての2階から上が全て駐車場になっている。それにしてもこの建物の造りはやっぱりパチンコ屋…

駐車場は駅前だけあって一応有料になっているが千円以上買い物すると2時間タダになるサービスが付いている。もちろん注意書きの類は全てポルトガル語併記。

駐車場のゲートに手書きのプレートまでぶら下げられていたりする。なんだかゆるい。どうでもいいが日本語が「いらしゃいませ」になっとるぞ。

せっかくなので店内のレストランで腹ごしらえする事にした。店の半分がスーパー、残る半分がライフステージも置かれているレストラン、その奥には旅行代理店らしき店もある。何でも屋といった感じ。群馬県大泉町のブラジリアンセンターにもよく似た構造だ。

朝が早すぎてバイキングは準備中だったのでサンドイッチ類しか扱ってなかった。シュラスコバーガーとハンバーガーを注文するもさすが南米クオリティ、量が日本のハンバーガーの倍以上ある。ブラジル人はこのくらい食わなければ満足しないらしい。逆にブラジル人からすると日本食だと量が少なくてダメだとか。
ひたすら肉とチーズとパンの味がする…が、野性味があって非常に旨いブラジリアンバーガー。砂糖たっぷりのコーヒーも無料で飲めますよ。オブリガードとお礼を言っておきましょう。

この「セルヴィツー」がある浜松駅南口一帯はいわゆる「駅裏」で北口とは比べ物にならんしょぼくれた街並みとなっている。名古屋の駅裏も在日コリアンゾーンになっているが浜松の駅裏は日系ブラジル人ゾーン。結構な割合でブラジル関連ショップが街中に見られる。住所で言うところの浜松市中区砂山町ですな。

浜松市の繁華街・ザザシティ付近の注意書き看板もごく普通にポルトガル語併記となっていてこの街のブラジル人率の高さを伺えよう。愛知の保見団地よろしく浜松市内にはブラジル人ばかりが住む市営団地が各所に存在する。今度はそんな団地を見てみたいと思い移動した。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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