栃木県那須町にそびえる「神命大神宮那須別宮・黄金の巨大神像」が奇天烈過ぎて素晴らしい 

栃木県

避暑地・保養地としても名高い栃木県那須町を訪れた。軽井沢みたいなもので、夏場になると首都圏から沢山の上流階級及び成金趣味者がこぞって集まり別荘暮らしをしながら思い思いの休日を過ごす場所だが、軽井沢とは違って栃木県らしくどこか垢抜けない珍スポットがそこらじゅうに転がっているミステリーゾーンでもある。

別荘持ちのなんちゃってセレブが渋滞の列を作るメインストリート・那須街道を外れて、エンジェル美術館やらオルゴール美術館などといった成金趣味者を当て込んだ観光美術館などが立ち並ぶ脇道へ車を突っ込むと、その途中で明らかに毛色の違う「黄金の巨大神像」なる看板が現れる。

その名の通り、道端から黄金で巨大な天手力男命(アマノタジカラオノミコト)像が道の途中に現れるのが見える。なんじゃありゃ?!と驚かずにはいられない存在感MAXな神像だが、ここは東京・大田区糀谷に本拠を構える新興宗教団体「神命大神宮」の施設、那須別宮なのだ。

ひとまず施設向かいにある駐車場に車を停めてみた。ここも神命大神宮の施設のようだ。「甦みの湯」の看板を掲げているあたり、どうも温泉施設らしいが、開いている様子はない。

それはそうと「甦み」ってどう読めばいいんだよ…と思ったが「きみのゆ」で正解のようだ。どうも宗教団体はDQNネーム顔負けの読めない書き方をするのが好きなようだ。

八百万の新興宗教花盛りな平成日本において神命大神宮は一般的にはマイナーな団体ではあるが、東京都大田区のごく一部では有名な存在。

毎年11月23日に「神代行列」というパレードを蒲田駅東口から糀谷の本拠地まで行うのだが、豪華なセットに神様のコスプレショーがブッ飛んでて凄い。東京の本部も併せて拝観してから来ると楽しさ倍増であること請け合い。

ロードサイドの看板を裏から見るとまだ何か書かれているようだが植木に半分文字が隠れていて読めない。色々と有り難そうですね。

道端からも那須別宮の拝殿と、その奥の巨大な岩山…ならぬ「天岩戸」が見える。傍から見ればディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのようなノリの建造物にしか見えない訳だが…

しかも頂上部分が「パノラマ大展望台」になっているではないか。無駄にワクワク感を増幅させてくれる一大宗教テーマパークが目の前に広がっているのである。これは入るしかなかろう。

全くひと気のない那須別宮の参拝者入口。普通の神社と同じように大きな鳥居が構えてあるが、ここはあくまで神道系の新興宗教施設である。

そして拝観料千円が必要である。これを安いか高いか判断するのは個人によって大きな違いがあるだろう。だが結論から言うと「入るしかない」。スピリチュアルな想い出はプライスレス(笑)

入口周辺にも、いかにこの施設が有り難いかを力説するかのような看板群がずらりと。突然那須町に現れたスピリチュアルカオス。神が命を委ね給う宮。

子供を得たい人、長生きをしたい人、実力をつけたい人、良縁を得たい人、財産を得たい人、スポンサーを得たい人、ぼけたくない人は参拝しなきゃいけないようです。

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