別府市・明礬温泉「別府温泉保養ランド」に入ってきた

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別府温泉の数ある温泉地の中でも最も山側にありとりわけ硫黄臭がきつい事で知られる「明礬温泉」。観光名所の湯の花小屋といいこれ以上温泉気分を味わえる場所もないのだが、湯の花小屋の手前あたりにある「別府温泉保養ランド」が凄まじく昭和全開で硫黄臭抜群の温泉、しかも混浴と聞いていたので訪れた。

別府市街から車を飛ばして明礬温泉へ。別府温泉保養ランドは昭和41(1966)年開業の温泉施設で、ほぼ建物の造りは当時のままである。昔から有名な別府観光名所の一つで硫黄臭のどぎつい「泥湯」が特色。この泥湯というのは日本広しと言えども保養ランドを含めて全国数箇所にしかない珍しいもの。こりゃ別府に来たら入らない訳にはいくまい。辿り着いた時には既に日が暮れた後だった。



外観も昭和なら中も昭和丸出し。案内看板までこの通り、何やら一生懸命さが伝わる手書きの看板、温泉の底知ぬパワー(原文ママ)を頂く為に早速1050円の入浴料金を払って中に入りましょう。ちなみに一泊二食付き7000円で宿泊コースもございます。

たまたま来た時間が悪かったのか、人っ子一人居ないロビーのやれた風情に打ちひしがれる。末期的臭いすら感じるのだが一応これでも有名施設だったはず。

お楽しみの各種浴場入口へはカウンターの左後ろから通路を延々と行った先にあるようです。本当に客が誰も居ないので心配になってきたが、怖いのは最初だけだ。

途中の廊下には謎の宗教画の数々。何故にブッダ。ここは仏教徒御用達なのかよくわかりませんが唐突過ぎて…ブッダはさすがに入っていないと思うが弘法大師も入浴した事があるという謂れのある紺屋地獄が保養ランドの源泉なのである。

そしてブッダだけではなく壁にはマザーテレサの顔写真が張り付けられているという謎っぷり。宗教的なこだわりがあるのか、それとも自殺者対策なのかよく分からんが、何か深い意味を感じずにはいられない。

特にこのへんとかは全く使われている様子がない。真っ暗で誰も居ないのでとりあえずフラッシュ撮影。幽霊とか変なものは写ってません。何もないです。

廊下を抜けた先には自販機コーナーと使われていなさそうな食堂コーナー。その先に浴場へ向かう渡り廊下の入口がある。まだまだ先だった…

外国人観光客向けだろうか、施設の古さにも関わらず英語併記の案内看板となっている。浴場への渡り廊下を越えて初めて我々は温泉に浸かる事が出来るのである。

開き戸の手摺にも派手な黄色い看板。開け閉めくらい説明しなくても分かるだろうと思うのだがこの先は「HANDでOPEN」して行きましょうね。

渡り廊下へ続くドアーを「HANDでCLOSE」したらまたしても長い長い廊下。これは50メートルくらい続くのだが、元々は地獄めぐりツアーの一つであった「紺屋地獄」の見学通路だったらしい。

やけに古めかしい字体の注意書き。危険の険が旧字体の「險」になってる。飲酒されての入浴もダメだけど混浴露天風呂がありますからね。色々マナーには気を使いますねお互いに。

長い野外廊下を抜けると風呂上がりにコーヒー牛乳を飲んで無意味にごろ寝したくなる広い畳敷きの休憩所が現れる。やはり昭和の時代そのまんまな風情である。売店とかもあるのだが時間が遅いのか開いてなかった。

すこぶるレトロな案内看板群に囲まれて湯上りの一服。「テレビを勝手にあたらないで下さい」って大分弁ですねこれ。

休憩所付近は注意書きだらけでカオスな事態になっている。特に色遣いとか英語併記な所が今は亡き東京羽田の電波住宅を彷彿とさせる。金属類は外してから入らなければ温泉で腐食する。

さすがに浴場には人が居るし写真は無理なのだが図で示すとこの通りだ。手前の男女別コロイド湯は宿泊客のみ24時間入浴可能だが他は午後7時半で終了。
保養ランドの目玉である混浴露天風呂は泥湯になっているため透明度ゼロ。女性客もタオルなしで安心してお入りになれます。漏れなく入浴後は容赦無い硫黄臭に塗れて一週間は臭いが取れないものと覚悟すべし。
別府温泉には星の数程温泉施設があるし他の選択肢も色々あるだろうが、この終末的に寂れた雰囲気と強烈な硫黄臭は保養ランドでしか体験する事は出来ない。是非現地で味わって欲しい。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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