繊維産業で栄えた街・足利市「雪輪町」の遊郭跡を訪ねる (全2ページ)

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東京100キロ圏の北関東・両毛地域は織物工業などで栄えた街などがちょいちょいあって乙な町並みが見られるエリアでもあるのだが、そう言えば足利という街には行った事がなかった。

足利という地名を聞くと日本最古の学校・足利学校に鑁阿寺、それと経営破綻した足利銀行の発祥地、足利銀行と聞くと昔デイトレーダーが整理ポスト入りの足銀株を買いまくり糞儲け倒して自分の持ち金を旧100円紙幣やドル紙幣にして「クリスマスプレゼントだ」と言って名古屋のテレビ塔からばら撒いたという珍騒動などもあったりしましたな。まあ今回のレポートには全く無関係で話が逸れてすみませんが。

足利市

旅の出発点はこちらJR両毛線の足利駅になります。昭和8(1933)年築というレトロな駅舎の周囲は人影もまばらである。足利市の中心駅的な扱いだが、実際のところは渡良瀬川を挟んだ向こうにある東武伊勢崎線足利市駅の方が東京直結だし利用者も多い。近鉄電車の方が都合がいい奈良県とか三重県のJRみたいな扱いですな。両毛地域は私鉄王国です。

足利市

そんな些か淋しげなJR足利駅から歩いて今回の目的地まで向かう。駅から北西方向にある雪輪町あたりに行きたいのだが、JR駅前にちょこっとだけ残された飲食街の成れの果てみたいな場所が昭和ブルース全開で旅情を盛り立ててくれる。

足利市

居酒屋兼民家だったような家が歯抜け状態の土地にぽつぽつ残っている。この家なんかどう見ても廃屋っぽい。

足利市

この通り、JR駅前の飲食店街は鄙びきってます。昔ながらの居酒屋や大衆食堂が申し訳程度に何軒か開いているくらいか。

足利市

さらに線路沿いに駅から離れていくと「ナイトサパー祇園」だの「居酒屋赤坂」だのと書かれた乙な飲み屋が現れる。祇園とか赤坂というチョイスがまた前時代的ですね。しかしこの上ない場末感が漂う。ここから少し行くと森高千里の歌でも有名らしい渡良瀬橋があり、その先が東武足利市駅となる。

足利市

んで、お決まり観光コースらしい鑁阿寺(ばんなじ)にもやってきましたが…国宝・重要文化財の宝庫でございます。普通の観光ならしっかり見ていくべき場所なんだろうが今回は鑁阿寺西側の雪輪町にある遊郭跡を見に来たのが目的だったからのっけから端折ります。

足利市

鑁阿寺の参道も観光客向けの店が立ち並んでいる訳であるが、日光みたいに観光観光してなくて落ち着いた雰囲気。雪輪町に行く道中に立ち寄っただけですけどね。

足利市

乙な佇まいの看板建築が残る食堂などもあり。

足利市

いつまでも観光ゾーンを歩き回ってもしょうがないので、そのまま雪輪町方面に足を運んでいくと、その途中で何やらただならぬ雰囲気の一画を発見する。そこは映画館の廃墟でした。「足利東映」と書かれたアーチ看板が色褪せながら放置されている。

足利市

建物自体は飲食店も入った雑居ビル風味になっててそこそこ立派なんだけど、バリバリ車社会の両毛地域だけに中心市街地である事の宿命は厳しいものがあるようで。壁一面に絡まった蔦が退廃感を誘っていた。

足利市

それにしても足利の街においては一目見てそそられる小路の多い事。あの足利銀行もかつてこの土地で栄えた繊維産業を縁の下から支えてきた訳だが、その産業も没落し今では人口減少数県内トップクラス。寂れた盛り場の展覧会状態である。

足利市

足利市の中心市街地は両毛線の線路北側に並行する通町界隈になる。県道67号沿いに結構な密度の商業ビルや銀行支店、商店が数々立ち並んでいる。栃木県の市町村の中でも宇都宮市に次いで多い人口を誇る足利市だが地理的には群馬との結びつきが深い訳で、ここが栃木だと言われてもあんまりピンと来ない。

足利市

通3丁目交差点、フレッセイというスーパーマーケットに隣接した北側の道路を跨いだ先が今回目当ての「雪輪町」という地区になる。鑁阿寺のちょうど西側ですな。住所で言えば足利市雪輪町と巴町の2地区に跨る。

足利市

昭和の風格ある銭湯「花の湯」の建物脇から、政泉旅館、寿司屋とスナックの案内看板が出ている。路地を見渡すと質屋まであって現在も元色街の要素がてんこもりなのである。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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