日本一の短命県・青森の陰気臭い駅裏盛り場と「青森DX劇場」の廃墟を眺める (全3ページ)

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青森駅前、古川市場ののっけ丼に朝っぱらから舌鼓を打ち適度に食欲を満たした後は、古川市場のすぐ近くに今も残る歓楽街の様子を見に行く事にした。

青森駅前の再開発ビル「アウガ」の南側、古川市場の手前に「ニコニコ通り」という古びた商店街が並んでいる。怪しげな笑みを浮かべるニコちゃんマークが目印です。

青森駅前から伸びる新町通りとは対照的で、こちらはひたすら時代に取り残されたような店がずらりと並んでいる。それが懐かしい駄菓子屋だったり果物屋だったりする。

既にシャッターを下ろしたままの店も目立つニコニコ通り。しかし店の看板を見ると「りんご店」と書かれたものが多いのがさすが青森仕様。

果物屋ばかりに限らず他にも海鮮丼を出す大衆食堂も並んでいる。

りんご屋だらけで実に青森らしいニコニコ通り商店街のすぐ裏側に、戦後の闇市の風情が未だに残った一画がある。

ニコニコ通り南側の路地に入ると途端にどんよりとした空気に変わる。小さなスナックが数軒見られるが、古川市場に近いためか、市場に関連する業者の倉庫や作業場なども混ざっている。

この付近の路地は昼夜問わず人通りもなく静まり返っている。実に寂しい限りである。まあ青森だししょうがない。

そんな路地裏の一角に「青森DX劇場」と書かれた薄汚れた看板と、同じく薄汚れた2階建てのビルがぽつんと残っている。そこは「東奥新街」という小さな雑居ビルだった。

建物中央の開口部から中を覗き込む。まるで洞窟のように真っ暗な空間の向こうはコインパーキング。スナックが数軒入っているが、朝早い時間帯なので皆閉まっていた。

そんな真っ暗な飲食店街を一番奥まで進むと、青森DX劇場の真っピンクな看板がまた一つ置かれていた。雰囲気から見ても分かるように、ここは数年前まで営業していたと言われる青森市内唯一、本州最北にあったストリップ劇場だった。2000年代初頭に警察の摘発を受けてそのまま閉館。以後このままの状態だとか。

駐車場側に出ようとしたが、腰の高さの柵に区切られて、跨がなければ出られない状態だった。

外側に出てみると、建物を覆い隠すようにピンク色の「青森DX劇場」のテントが広がっている。経年劣化でかなり色がくすんでしまっている。同様に東奥新街の建物自体も廃墟同然の姿を見せている。

巨大なテントの右側はかなり酷いバラック建築になっていた。ここも劇場の敷地だったのだろうか。しかし主はおらず劇場はひたすら放置プレイのさなかにある。これで事実上、八戸のマノン劇場が「本州最北」ということとなる。

東奥新街の建物に面したコインパーキングの左側にはニコニコ通りの商店建物の裏側が丸見えになっている。実はこの手前の空き地にも「駅前天国」という何ともなまめかしい名前のバラック居酒屋横丁が存在していたのだが、残念ながら最近になって取り壊されてしまった。

青森DX劇場の廃墟から道路を挟めばそこには青森駅前「ラビナ」の建物が見える。ここまで駅至近の場所に昭和遺産が残っていたのだ。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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