青森のアンダーグラウンド地帯!青森駅前「第三新興街」があまりにドサクサバラック過ぎた (全2ページ)

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青森駅前の繁華街は長らく戦後の闇市の名残りが続いていた光景が見られていたのだが、再開発ビルの建設などで駅から見える部分はかなり小奇麗に変わってしまった。しかし駅から南に徒歩3分程度の場所にある「第三新興街」という飲食街では、未だにバラック酒場が密集する怪しい風景が見られる。

「第三新興街」の看板が掲げられている路地、東側から入る事にする。ここは戦後成り立った青線の残りで、現在も秘密裏に非合法な「営業」がなされているという曰く付きの場所なのである。通称「ダイサン」。青森駅からかなり近い場所にあるのに、まるで存在自体が幻であるかのように、いかなる観光案内にも記されていない裏名所だ。

第三新興街の存在は、青森育ちの人間にも「絶対行ぐな」と子供の頃から教わられるような場所だったと言われる。

この淫靡で怪しげな路地裏に立つと、その土地の事情を知らなくとも異様な空気を察知してしまう。閉ざされた雪国ならではの人々のどす黒い色情の香りが建物の壁や地面やそこらじゅうから漂う。

看板がごっそり外された飲食店の玄関。どうやら廃墟と化してしまっているようだ。色とりどりの外壁のタイルや塗装が艶めかしい。

バラック建築の多くは老朽化で壁のタイルがあちこち剥がれ落ちていて見た目にも危うい。廃屋が非常に目立つが、総じて特徴的なのが2階部分が1階よりも大きく張り出している事だ。その事が路地裏全体に圧迫感を与え、独特の閉じられた世界を作り出している。

既に廃墟同然となってしまっているが、左右に薔薇の模様の鉄柵とガラスタイルが挟まったレトロな店舗。飲食店の玄関にしてはあまりに天井が低過ぎる所が怪しさに拍車を掛けている。

バラック酒場の路地裏は途中鈎状に折れ曲がっていて奥へ続いている。昼間でも充分「魔窟」と呼ぶに相応しい作りをしているが、これが夜になると所謂「赤線地帯」と化すのだそうだ。

途中のクランクを抜けるとその向こうにはそのまんまなネーミングの「スナック青森」。頭上を見ると手が届きそうな場所にかなりテキトーに張り巡らされた電話線などのコード類がカオスである。

屋根が半分崩れ落ちて板張りの下地が丸見えになった建物には「第三新興街組合地区防犯協会詰所」と書かれた事務所らしき玄関口が見える。

こんな凄まじいバラック酒場群なのだが、実は殆どの家が住居兼店舗になっているので、午前中に訪ねた時もあちこちでテレビの音などの生活音が漏れている。ここはさしずめ青森の九龍城か。

先程のクランクを過ぎてそのまま真っ直ぐ進むと青森駅前「ラビナ」の南側に続く道路に出られる。こちら側は道幅が心持ち広くなるが、相変わらず圧迫感が強い。

タイルの壁、玄関口、ガラスタイルに赤、黄色、緑、青とかなりカラフルに色が多用されていたスナック。これも色街ならではのセンスであろうか。

第三新興街の店舗群はどれも建物の作りがバラバラで統一感がない。その事が路地裏全体の空気をより濃密なものに変えている。

西側に来ると今度は3階建ての店舗が目立つようになる。これらの店のうちどれがシロでどれがクロなのか全くもって定かではないのだが、1階がスナック、3階が住居、2階は「仕事」部屋といった感じで分けられているのだろうか。

やけに生活の臭いが濃厚な第三新興街の3階建て住居兼店舗。どれも簡単なモルタル塗りの外壁で、あちこち崩落して下地の板葺きが丸見えになっている。見た目にかなりヤバイ。これが本州最北の赤線地帯「ダイサン」のありのままの姿である。

赤線建築を十二分に思わせる真っ赤なタイルの「のばら」。むしろタイル部分の壁が剥がれて完全に廃墟の様相を呈している。これでも夜来れば店をやってるのだろうか。もしそうだったら物凄いお化け屋敷ですね。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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